Replay value (リプレイバリュー)

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カテゴリー: ゲームデザイン

概要

1回以上のゲームプレイ後に、継続的なプレイ価値があるかどうか。英語圏では「replayability (リプレイアビリティ) 」とも言われる。

似た用語に「やりこみ要素」があるが、どちらかといえば継続プレイに繋がる要素というよりも、ゲームクリア後に楽しめる要素の意味が近いかもしれない。

構成要素

  • 満足度:ゲームを完了するための満足度。満足度は対象とするユーザーにより大きく異る
  • 学習:ゲーム内の課題を効率よくこなすための工夫。ゲームバランス
  • 効率性:ゲーム攻略達成手段の正しい提供
  • 没入感:魅力的な世界観や Game mechanics (ゲームメカニクス)Interaction (相互作用) の理解しやすさ
  • 動機づけ:わかりやすい目標。課題達成に集中させて、達成時には報酬を与える
  • 感情:ストーリーや美しいアート、感動させられる楽曲など
  • 社会化:マルチプレイゲームにおける協力や対戦を促す仕組み。他プレイヤーに対する自己顕示欲を満たす要素がある

リプレイバリューを高くする要因

複数のプレイヤーキャラクター

特性が異なる操作可能な複数のプレイヤーキャラクターが存在する。以下の要素が強いほどリプレイバリューが高くなる

  • プレイスタイルが変化するほどの性能の変化がある
  • カスタマイズ可能なパラメータが数多く存在する

特定のチャレンジを達成することで報酬が得られる

特定のチャレンジを達成することで報酬が得られる。報酬としては以下のものが考えられる

  • 新たなキャラクターの追加
  • 新たなレベルの追加
  • 新たなスキルやアイテムの追加
  • Skin (スキン) の追加

非リニア進行のゲーム

プレイごとに求められるゲーム性が変化し、攻略の幅が広く、チャレンジングな要素がある Nonlinear Progression (非リニア進行) のゲーム。例えば Roguelike (ローグライクゲーム)Open-world (オープンワールド) を採用したゲームなど

周回することで別の分岐を試したり、新たな分岐が発生する

ノベルゲームで頻繁に使われる手法。別の分岐を試して異なるストーリを発見したり、新しい選択肢(分岐)が登場することで新しい展開を見ることができる

隠された要素がある

隠された要素が存在し、それが明示的に示唆されている(隠された要素の存在を視認できる)

周回プレイに意味がある

NewGame+ (強くてニューゲーム) 、転生システムなど。周回することで新しいミッションや裏ボス、レベルキャップの解除が発生して、より難易度の高いチャレンジができる

難易度設定

高難易度のモードに挑戦することで、追加のカットシーンやエンディング、アンロックなどがプレーヤーに与えられる

アンロック要素と実績

アンロック要素や Achievement (実績) のようなチャレンジが用意されている

MODをサポートしている

エンドユーザーが作成した新しいレベルや、ゲームデザインがよりよく調整されたMODが登場すれば、リプレイバリューは高まる。MODを促進するために、MODコンテストを開催してみるのも良いかもしれない

参考

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