今回は「ゲーム専門学校は業界への就職に役に立つのか」ということについて解説します。
ただ、私はプログラマーなので、プログラマーとしての視点に限定することにご注意ください。
専門学校なんて役に立つのかなぁ…。授業料も高いし…
お金がかかるのには理由があります。それについて解説をします
ゲーム専門学校は役に立ちます
結論から先に書くとすごい役に立ちます。
理由としてはこの2つです。
- ゲーム制作に特化した技術が学べる
- 就職先の情報が集まっている
まず「ゲーム制作に特化した技術が学べる」という点です。
専門学校によりますが、多くの学校では、もともとゲーム開発に関わっていた方が講師をしているケースが多いです。
そのため、仕事に直結した知識を得られるので、独学でゲームプログラムを勉強するよりも効率が良いです。私は専門学校に入る前は、本やネット上の情報など独学で勉強していましたが、専門学校に入ったときに「バイナリデータの操作」「アフィン変換」「画像処理」「ベジェ曲線」「ベクトルや行列」などを学ぶことができ、今の仕事でも役に立っています。
私の場合は、半年間だけの通学でしたが、これらの知識はおそらく独学だけでは学ぶことができなかったので、専門学校に入ったのは良い投資だったと考えています。
仕事に直結した知識を学べるから、本当に必要なことを学ぶことができるよ
そして「就職先の情報が集まっている」という点です。
ネットでも就職先の情報は集められますが、専門学校であればどこの会社がどういった人材を求めているなどの情報が網羅的に集まっているので、そういった情報収集の手間を減らすことができます。
また、その専門学校と仲が良い会社(その会社への就職率が高い)についてより詳しい情報がもらえることもあるので、就職の成功率を上げることもできる可能性があります。
ゲーム会社の多くは常に人手不足で、優秀な人材を欲しがっています
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専門学校に通う前の注意点
ただ、専門学校に入れば、必ずゲーム会社に入ることができる……わけではないことに注意します。
ゲームプログラム学科に入っても、ゲームプログラマーとして就職できる人は上位成績者のみとのことだそうです。
実際に専門学校から就職した人に話を聞くと、学生時代はトップの成績だったり、チーム制作ではほぼ一人でゲームを作り上げた……といった話を聞きます。
私の話となりますが、半年間の専門学校時代は、学校は週2日だけ通って、それ以外の日は家に引きこもってプログラムばかりしていました。
よく言われる話ですが、プログラムの上達には、インプットよりもアウトプットが重要です。専門学校での知識は勉強をするきっかけでしかなく、私の場合は別途本を買ってDirectXのライブラリを自作して、ゲームを作り続けるなどひたすらアウトプットをしていました。
学校の課題だけをこなしているだけだと、成績上位は目指せないよ!
最後に
これもよく言われることですが
- 「学校で言われたことだけをやる」のではなく「自分から勉強する」
という姿勢がとても大切となります。
そういった姿勢で取り組める人にとっては、専門学校はとても役に立つと思いますし、就職した後も成長し続けられて活躍できる人になれると思います。
ゲーム会社がほしいのは「優秀」で「将来有望」な人材ですが、
主体的に学ぼうとする姿勢があれば、就職は決して難しくありません
できれば専門学校に入る前に、Unityなどで2〜3ほどのゲームを自作しておくと、自習する力も身につくので、授業に追いつけないこともなくなって、楽しい授業になって効率よく勉強できるのではないかと考えています。
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