このページは「Image-Line」より発売されている作曲ソフト「FL Studio」の使い方をメモするページです。
このページの情報が増えすぎてしまったので、FL Studio wikiを作りました。今後はまとめwikiの方のみ更新していきます
目次
基本設定
全般
※操作はすべてWindowsでのキー。macOSでの置き換えは以下の通り。
- CTRL → Commandl
- ALT → OPT
カテゴリ | 機能 | ショートカットキー |
---|---|---|
再生 | 再生・停止 | SPACE |
編集 | 切り取り | CTRL + X |
編集 | コピー | CTRL + C |
編集 | 貼り付け | CTRL + V |
ウィンドウ | チャンネルラックの 表示・非表示 | F6 |
ウィンドウ | ピアノロールを 表示・非表示 | F7 |
ウィンドウ | プレイリストを 表示・非表示 | F5 |
ウィンドウ | ミキサーの表示・非表示 | F9 |
ウィンドウ | プラグインブラウザの 表示・非表示 | ALT + F8 |
保存 | プロジェクトの保存 | CTRL + S |
特殊 | パラメータのリセット | ホイールクリック |
特殊 | 名前の変更 | SHIFT+クリック |
デフォルトだと CTRL + Z は「1つ戻る・やり直し」を繰り返す特殊な挙動となっていますが、設定で変更できます。
メニューから「OPTIONS > General settings」を選び、「Undo history > Alternate undo mode」にチェックを入れます。
カテゴリ | 機能 | ショートカットキー |
---|---|---|
移動 | 選択しているチャンネルラック を移動する | 上下キー |
移動 | 選択しているチャンネルラック を上下に移動する | ALT + 上下キー |
ミュート | 対象のチャンネルラックを ミュートする | テンキーの0〜9 |
対象のチャンネルラックを ソロ演奏にする | CTRL + テンキーの0〜9 | |
複製 | 選択しているチャンネルラック をクローンする | ALT + C |
削除 | 選択しているチャンネルラック を削除する | ALT + Delete |
ミキサーに 割り当て | 選択しているチャンネルラック を空いているミキサーに割り当てる | CTRL + L |
グループ | 選択しているチャンネルを グループ化する | ALT + G |
カテゴリ | 機能 | ショートカットキー |
---|---|---|
表示 | ゴーストノートの表示・非表示 | ALT + V |
表示 | ピアノロールに読み込んだ波形 の表示・非表示 | ALT + N |
再生 | 再生と停止 | SPACE |
再生 | スクラブ再生 | ALT + 右クリック |
スクロール | ピアノロールを上下にスクロール | ホイールを上下に回す |
スクロール | ピアノロールを上下左右にスクロール | ホイール押し込み |
縮尺 | ピアノロールを左右に拡大・縮小 | CTRL + ホイール |
縮尺 | ピアノロールを上下に拡大・縮小 | CTRL + ホイール押し込み |
ノート選択 | ノートを複数選択 | 左CTRL + 左ドラッグ |
ノート編集 | ノートを複製する | 左SHIFT + 左ドラッグ&ドロップ (または CTRL + B) |
ノート編集 | ノートを分割する | 右SHIFT + 左ドラッグ |
ノート編集 | ノートを無効にする | 右ALT + 左ドラッグ (または 右ダブルクリック長押し) |
ノート移動 | グリッドを無視した ノートの移動 | 左ALT + 左ドラッグ&ドロップ |
ノート移動 | ノートを半音移動する | SHIFT+上下キー |
ノート移動 | ノートをオクターブ 移動する | CTRL+上下キー |
特殊編集 | VELを一括変換 | ALT + X |
特殊編集 | クオンタイズ (クイッククオンタイズ) | ALT + Q (CTRL + Q) |
特殊編集 | ストラム | ALT + S |
特殊編集 | チョップ | ALT + U |
特殊編集 | ランダム | ALT + R |
FLStudioはマウスだけで作曲する方もいるほどマウスの操作が快適ですが、多ボタンのゲーミングマウスからショートカットキーを入力できるとさらに快適に作業できます。
多ボタンのマウス(ゲーミングマウス)を使うとキーボードに手を伸ばさなくてもショートカットキーが使えるようになっておすすめです。
ロジクールは少しお高めなので、少し性能が落ちてもお手頃価格のマウスにしたいのであれば「UtechSmart ゲーミングマウス」もおすすめです。
ここまで多ボタンのマウスでなくても、最低限「SPACEキーで再生と停止できる」「Controlキーで複数選択できる」というように2つの拡張ボタンがあるだけでもかなり作業がはかどります。
例えば ロジクール G304 は 3つの拡張ボタンがあるだけですが、2つを「Control (Command)」「SPACE」に割り当てるだけでも、ピアノロールでの編集や、曲の再生・停止が素早くできるようになります。
UI
FL Studio の文字はデフォルトだとかなり小さいので大きくする方法の紹介です。
FLStudioは初期状態だと文字が小さすぎて読みづらいことがあります。
その場合はメニューから「OPTIONS > General settings」を選び…
“Pop-ups scaling” の値を大きくします。私の環境は4Kモニタ (=200%) なので、300%としました。
FLStudioを再起動すると、ポップアップの文字が大きくなって読みやすくなりました。
チャンネルラックにサンプルを追加したけれど、文字が省略されて読めないときの対処方法について。
「▶」ボタンをクリックしてメニューを表示します。
メニューの下の方から「Channel button width」の「Size to fit」を選びます。
するとこのようにチャンネルラックのボタンが広くなって名前がわかるようになります。
ちなみに一度広げると 100% より小さいサイズにはできないようなので、短い名前に変更して再び「Size to fit」を選ぶとサイズが小さくなります。
2023.10.13追記
グループとChannel rackの間にある部分をマウスドラッグして伸縮できるのでこっちのほうが楽かもしれません。
ステップシーケンサーからピアノロールなどに変更すると、ステップシーケンサーが消えてしまって困る場合の対処方法。
ステップシーケンサーの左上にある「▶」から「Detached」を選ぶと、常に表示を固定できるようになる(後ろに隠れなくなる)。
なおこの設定はステップシーケンサーだけではなく、「ピアノロール」「プレイリスト」「ミキサー」などでも指定可能となる。
チャンネルラック (ステップシーケンサー)
「ALT+上下キー」または「SHIFT+ホイール」でチャンネルラックを上下に移動できます。
音源をレイヤーするときの手順について紹介します。
例えば以下のように同じフレーズを複数のトラックでレイヤーしたい場合は、”Layer” を使うことで1つにまとめることができる。
まずはプラグインの追加から「Layer」を選択。
そして “Layer” を選んだ状態で、SHIFTキーを押しながらレイヤーしたいチャンネルをクリックする。
そして「Set children」をクリックすると、チャンネルをまとめることができる。
これで “Layer” に入力した演奏データが各レイヤーに反映されるようになる。
チャンネルを見やすくする方法についての紹介です。
まずは名称を変更したいチャンネルラックを確認します。
そうしたらチャンネルを右クリックして「Rename, color and icon…」を選びます。
すると以下の名前編集ダイアログが表示されるので名前を変更します。ここでは「Drum」としました。
決定するにはチェックボタンをクリックするか「Enter」キーを押します。
するとチャンネル名を変更できました。
毎回名前を入れるのが面倒な場合はプリセットから指定すると良いです。
プリセットを選ぶには名前変更ダイアログから、左下にある「▼」をクリックすると、プリセット一覧が表示されます(ここでは “Drums” を選びました)
するとこのように「アイコン」と「色」「名前」が設定されてとてもわかりやすい状態になります。
ちなみにこのチャンネルがどのミキサートラックにも割り当てられていない場合は、「Ctrl+L (Cmd+L)」でミキサーに自動割当すると、ミキサートラックにも同じ設定が割り当てられます。
例えば以下の Kick と HiHat のチャンネルをまとめてみます。まずはマウスでチャンネルをドラッグするか、”Shift + クリック” で複数選択します。
次に “Alt + G” を押すと Filter Group の名前入力ダイアログが表示されるので、”Drums” と入力してチェックマークをクリックして確定します。
するとグループフィルターが作られ、複数のチャンネルラックをまとめることができました。
FL Studioは通常複数のプラグインを同時に表示することはできませんが、「ALT」を押しながらクリックすると同時に複数のプラグインを表示できます。
チャンネルラックのミキサートラック番号をダブルクリックすると、対応するミキサートラックを直接開くことができます。
ピアノロール
デフォルトでは右側からしかノートの長さを変更できないので、左側からノートの長さを変更できるようにする設定の紹介です。
デフォルトでは右側からしかノートの長さを変更できません。
左側から変更できるようにするには、ピアノロールの左上にある「▶」から「Edit > Allow resizing from left」にチェックを入れます。
すると左側からノートの長さを変更できるようになります。
初期設定だとこのように音階がド(C) のみとなっています。
すべての音階を表示するにはスパナアイコンのとなりにある「▶」をクリックして「View > Key labels > All notes」を選びます。
これですべての音階が表示されました。
スケールハイライトを有効にするには、スパナアイコンのとなりにある「▶」をクリックして「View > Scale high lighting」を選びます。
するとハイライトするスケールとルート音を選ぶことができます(左クリックだと閉じてしまうので、右クリックで選びます)。
それと「Snap to scale」にチェックを入れておきます。
例えば Root Note を “C“、Scale を Minor Harmonic” にすると以下のようになります。
さらに「♪」アイコンをクリックして有効にするとスケールスナップが有効(スケール外にノートを配置できない)となります。
スパナアイコンのとなりにある「▶」をクリックして「View」の項目から「Grid contrast」を「High」にして、「Invert grid」を選ぶと少し見やすくなります。”Grid color” は背景の色しか変更できないので、そのままが良さそうです。
変更すると、このようにだいぶ見やすくなりました。
別トラックのノートをグレー表示する方法。
スパナアイコンのとなりにある「▶」をクリックして「View」の項目から「Ghost channels」をクリックする。
ブラウザからオーディオデータをピアノロールにドラッグ&ドロップすると波形を表示できます。
タイミングを波形に合わせたいときに便利です。
なおこの表示を消すには「ALT + N」を押します。
Tools > Humanize からヒューマナイズツールを呼び出すと、生演奏のようにパラメータをランダム調整することができます。
パラメータ名 | 概要 | 補足 |
---|---|---|
Start Time Range | 発音開始のランダム幅 | |
Start Time Offset | 発音開始のオフセット値 | ノートを ランダムなしで オフセットする |
Duration Range | ノートの長さのランダム幅 | |
Duration Offset | ノートの長さを一括変更 | ランダムなしで 一括で変更する |
Velocity Range | VELのランダム幅 | |
Velocity Offset | VELを一括変更 | |
Distribution | 乱数のアルゴリズム | |
Start Time Max in | 発音開始をずらす最大値 | |
Seed | 乱数のシード値を固定化する | “None” でシード値が 常に変化する |
Resetボタン | 各パラメータを初期化 | |
Regenerateボタン | ランダムをし直す | |
Acceptボタン | 変更を確定する |
コード進行をテキストから入力するツールの紹介です。
まずはブラウザの “LIBRARY” から、”Piano roll scripts” のところにある “Text to chord progression” をダウンロードします(画像だと、ダウンロード済みの環境なので虫眼鏡アイコンですが、ここにダウンロードボタンが表示されます)。
次にピアノロールを開いて、▶ボタンをクリックし、Tools > Text to chord progress を選びます。
するとテキストからコード進行を入力するダイアログが表示されます。
項目 | 説明 |
---|---|
Chords | コードの名前。ABC表記とディグリーネームが使用可能。 ・ABC表記: C, G7, Am, F, Eb, G#, Bdim, Daug ・ディグリーネーム: I, IV, V, vi ※ディクリーネームを小文字にするとマイナーコードとなる |
Clear PR first? | 配置済みのノートを消すかどうか |
Tonic Note | トニック(主音) |
Length | 音の長さ。1が4分音符で、2が2分音符、4が全音符 |
Resetボタン | 初期状態にリセットします |
Acceptボタン | 入力を確定します |
ピアノロールのウィンドウの上部中央に表示されているチャンネル名を左クリックすると、切り替えることができます。
チェックが入っている項目がそのパターンに演奏データが存在するものです。
チャンネル名がここに表示され、さらにグループ分けされていればカテゴリーで分類されるので、しっかりチャンネル名やグループ分けを設定しておくと選びやすくなります。
さらにゴーストノートをを「右ダブルクリック」することでも切り替えが可能です。
ちなみにここを右クリックするとプラグインを直接表示できる便利機能があります(チャンネルラックに切り替える必要がない)。
別のフレーズを差し込みたいときなど、フレーズの途中で空白を差し込む方法について。
CTLRキー(Cmdキー)を押しながら小節の数字があるところをドラッグして、空白を挿入したい部分を範囲選択します。
ピアノロールの左上にある「▶」ボタンから「Edit > Inser space」を選びます。(ショートカットキーは “CTRL+Insert”)
すると空白部分が挿入されます。
プレイリスト (Playlist)
FL Studioのパターンは複製しても参照しているパターンが同じだとユニークなパターンにできないので、ユニーク化する方法の説明です。
よくあるのが 4小節目だけドラムのパターンを変更したいことがあります。
パターンをユニーク化するにはパターンのタイトル(名前)あたりにカーソルを持っていて、左クリックします。
するとポップアップが表示されるので「Make unique」を選びます。
するとパターンが別名で複製されるので、独自のパターンを作ることができるようになります。(“Make unique” のショートカットキーは「CTRL+SHIFT+C」)
パターンを結合したい場合は、対象となるパターンを選択した状態で「CTRL+G」(Cmd+G)を押します。
するとパターンが結合されます。
曲を作り始めるとき、最初は1つのパターンに複数のチャンネルの演奏情報を定義することになると思いますが、それを一気に別のパターンに分割する方法の紹介です。
このように1つのパターンに複数の演奏データがあって、それを分割したい場合には “Split by channel” を選択する。
すると、各チャンネルの名前でパターンを自動で分割できます。
なお分割されたプレイリストを1つのプレイリストにまとめるには、まとめたいプレイリストを複数選択して Ctrl+G (Cmd+G) で合成することができます。
プレイリスト上でもSlicexのようにトランジェントで自動スライスすることができます。
オーディオクリップのメニューを表示して「Chop > Medium auto slicing」で自動スライスできます。
通常、ミキサーはチャンネルラック単位で割り当てることになりますが、トラック単位で割り当てることも可能です。
プレイリストの「Track」を右クリックして「Track mode > Audio track > Insert #」を選びます。
すると指定のトラックに配置されているオーディオクリップが指定したミキサーに自動で再割り当てされます。
ただこの機能はトラックに配置したオーディオクリップを自動で割り当てるだけなので、同じオーディオクリップを別のトラックに割り当てると「異なるミキサーに割り当てられる」または「オーディオクリップを複製する」といった挙動となります。
なお「Track mode > Instrument track > [プラグイン名]」でプラグインを割り当てることも可能です。
ただプラグインの場合は若干謎挙動なので、正しい挙動がわかったら追記します。
Arrangementを使うことで異なるアレンジを試すことができます。
プレイリストのウィンドウバーにある “Arrangement” をクリックして “Add one…” を選ぶとアレンジメントを追加することができます。
ミキサー (Mixer)
このアイコンを「右クリック」するとインスペクタの位置が左右入れ替わります。
個人的には右側がおすすめです。
▶ボタンをクリックして、”File > Save mixer track state as…” でプリセットとして保存すると、他のプロジェクトでも同じ設定を使い回すことができます。
ブラウザ機能
ブラウザは FL Studio の左側にある素材の一覧で、おおよそ以下の3つのブロックに分かれています。
- 1. タブを選択して表示項目を切り替える
- 2. 素材のリスト表示
- 3. 素材の検索
もしブラウザが表示されていない場合は以下のボタンをクリックするか「ALT + F8」で表示できます。
各素材は「チャンネルラック」「ピアノロール」「プレイリスト」にドラッグ&ドロップするか、Enterキーを押すとで現在選んでいるチャンネルラックに適用できます。(プリセットであればプラグインが読み込まれてプリセットが適用され、サンプルであれば Sampler で読み込まれ、MIDIデータであればピアノロールに演奏データが読み込まれます)
Enterキーを押して素材を適用するのが手間な場合は “CTRL + ALT + クリック” で素材を即座に適用できます。
ブラウザのタブから「LIBRARY」を選びます。
もし “LIBRARY” がない場合にはタブを右クリックして、”Show hiddlen > LIBRARY” を選ぶと表示されるようになります。
その中から “FREE” とついているものがフリー素材で、ダウンロードボタンをクリックするとダウンロードできます。
メニューから「OPTIONS > File Settings」を選びます。
そして「Browser extra search folders」にサンプル音源があるフォルダを指定します。
そうすると、ブラウザのALLタブの一覧に表示されるようになります。
さらに、ブラウザ上に追加されたフォルダを右クリックして「Open in new tab」を選びます。
するとタブに項目が追加されて、サンプル音源にアクセスしやすくなります。
もし不要なタブがあれば、タブを右クリックして「Delete」を選ぶと消すことができます。
もし素材データが存在するフォルダを開きたい場合には、対象のフォルダ・ファイルを右クリックして「Open」(ファイルの場合は「Open parent folder」)を選びます。
ブラウザのキャプション部分をつかんでドラッグ&ドロップすることで、ブラウザを切り離すことができます。
もとに戻したい場合は、FL Studioの左端または右端までドラッグ&ドロップするとドッキングできます(ドッキングのコツは FL Studio のウィンドウのぎりぎりまでマウスカーソルを移動させる)。
サードパーティ製のプラグインのプリセットをブラウザで管理する方法
初期状態だとブラウザにあるプリセットは標準プラグインのみですが、外部のプラグインのプリセットをブラウザで管理する方法について紹介します。
プラグインを表示して左上の「▶」をクリックして「Save preset as…」で保存できます。
保存したプリセットをブラウザで確認するには「Browse presets」を選びます。
このようにブラウザにプラグインに対応するプリセットの一覧が表示されます。
プラグインの右上に表示されている「Presets」を右クリックしてもプリセット一覧を表示できます。
プリセットの読み込みは、チャンネルラックへドラッグ&ドロップするか、Enterキーを押します。
読み込まれているプラグインが異なる場合には自動で読み込みしてくれるので、プラグインの差し替えが楽にできるようになります。
タグ機能を活用すると、プリセットの絞り込みが簡単にできるようになるのでおすすめです。(※プリセットの保存とタグ付けが少し大変ですが…)
タグを追加するには、ブラウザから対象となるプリセット素材を右クリックして “Add Tag” を選びます。
追加したいタグ名を入力してチェックマークをクリックすると、その素材にタグが適用されます。
追加したタグは “Tags” から選ぶことができます。右クリックするとまとめて選ぶことができておすすめです。
お気に入りのスターは各素材の右側にマウスカーソルを持って行ってクリックするとつけることができます。
タグ名に決まりはないですが、以下の区分が一般的なようです。個人的に重要と思われるタグを強調しておきました。後は好みの音楽ジャンルで分けていくのが良いと思います。
分類 | 例 |
---|---|
楽器 パート名 | Bass, Keys, Lead, Pad, Piano, Electric Piano, Chord, Organ, Guitar, Strings, Brass, Winds, Drums, Sequence, Vocal, Sax, Pluck, Synth, 808, Reese, Wobble, Atmosphere, Sfx, Kick, Snare, HiHat, Crash, Ride |
ジャンル | Rock, Dubstep, Reggae, HipHop, Trap, Ambient, Pop, Lofi, Chill, Synthwave, Cinematic, Funk, Jazz, Downtempo, Soul, R&B, Latin, House, Future Bass, Trance, Techno, Hardstyle, Hardcore, Future Rave, Tech, Disco, Blues, Electro, Drum’n’bass |
スタイル キャラクター | Funky, Sharp, Hard, Soft, Punchy, Dark, Bright, Clean, Complex, Acid, Melodic, Mellow, Kawaii, Airy, Warm, Short, Glide, Slow, Rise, Woh, Dry, Acoustic, Solo, Mono, Hoover, Layered, Noise |
その他 | プラグイン名、スケール (Emなど)、テンポ(BPM) |
タグ検索で絞り込みを行うと、目的の素材にたどりつきやすくなります。
まずは “TAGS” ボタンをクリックします。
するとタグ一覧が表示されるので、絞り込みしたいタグをクリックして選択します。
なおこのタグ検索はデフォルトだと「OR条件 (いずれかのタグがある素材)」なので、あまり絞り込みとして機能しません。そこで「AND条件 (すべてのタグを含むもののみ表示)」にします。AND条件にするには右上の部分の「ALL」を選びます。
「TYPE」ボタンをクリックするとデータの種類で絞り込みができます。
データの種類は以下のとおりです。
プリセットとMIDI、オーディオデータが混在するときの絞り込みとして使えます。
- sample: オーディオデータ
- midi: MIDIファイル
- preset: プリセット
- score: FL独自の演奏データ
- image: 画像データ
- envelope: エンベロープ
オーディオ編集
Sampler
頭の部分がいらない場合は、Playback > START OFFSET から再生開始位置を動かすことができます。
Samplerからエフェクトを設定する方法について。
Samplerのここをクリックすると様々なエフェクトを設定できます。
項目 | 説明 |
---|---|
BOOST | 音量を増幅する。 “CLIP” にチェックを入れるとディストーションがかかる |
EQ | 左に回すと周波数カット。右に回すと周波数ブースト |
RM MIX | サイン波のリングモジュレーションを適用する |
RM FREQ | リングモジュレーションのサイン波の周波数を指定する |
CUT | ローパス・フィルターのカットオフ周波数を設定する |
RES | ローパス・フィルターののレゾナンスを設定する |
REVERB | ルームリバーブを適用する。 * A: 狭い部屋 * B: 広い部屋 |
STEREO DELAY | 疑似ステレオ効果を付与する |
POGO | ピッチベンドを下降するような効果 * 左に回す: アタックを強調 * 右に回す: ゆっくり下降 |
購入したサンプルパックのオーディオデータやSpliceからダウンロードしたデータのテンポを合わせる方法についてです。
サンプル素材によっては、BPMを手動で合わせる必要があります。
テンポを合わせたい波形の左上までマウスカーソルを持っていくと、カーソルが「手の形」になります。
この状態で左クリックするとメニューが表示されるので「Fit to tempo」を選びます。
FL Studioが推測してくれた BPM が正しければそれを選びます。もし間違っている場合は「Type in (BPM)」で直接数値入力する必要があります。
テンポが合えば、このようにきれいにグリッドにおさまります。
タイムストレッチするとノートの音程ではピッチが変更できないので、Samplerの「Time streching > PITCH」から変更します。
ここを右に回すとピッチが上がり、左に回すとピッチが下がります。ただ、この値はオートメーションで変えられないようなので、別チャンネルに複製する必要があります。
ピッチを変えると、例えばこういう感じの声ネタが作れます。
オートメーション
オートメーションと録音の違い
録音ボタンでパラメータをレコーディングした場合は、現在選んでいるパターンに記録されます。
- メリット:お手軽。パターンに付随するのでループして確認しやすい
- デメリット:他のチャンネルに適用できない。細かく記録されてベタなデータとなるため編集がやりづらい
そのため、ライブ感のある記録をするのでなければ、オートメーションを使う方が良いです。
オートメーションの作り方
オートメーションの基本的な使い方について解説します。
するとプレイリストにオートメーションが作られるのでこれを編集していきます。
詳細な編集を行う場合には、この部分をダブルクリックします。
例えばこのようにカーブを作ると…
サイドチェイン(ダッキング)のカーブを作ることができました。
FL Studioでパラメータをオートメーションする場合は、まず変更したい項目を選びます。例えば Sylenth の “CUTOFF” の値を変化させたい場合はこのツマミをクリックします。
そしてメニューから「ADD」を選び「Automation for last tweaked parameter」を選ぶとオートメーションが作られます。
ただこのメニュー項目を探すのが大変なので、ツールバーに “ADD” の項目を追加すると、若干楽になります。
方法はツールバーを右クリックして “Edit” を選びます。
するとツールバーのカスタマイズ画面が表示されるので「Add」という項目をツールバーにドラッグ&ドロップします。
右下の「X」ボタンを押してカスタマイズ画面を閉じます。
すると「Add」の項目が追加されました。
この項目はメニューにある Add と同じではありますが、たくさん並んでいるメニューから選ぶよりも、単体で配置されているぶん若干楽に選ぶことができます。
標準プラグインであれば、パラメータの上で右クリックして「Link to controller」を選びます。
パラメータをリンクする対象が表示されるので、”Internal controler” から対象となるオートメーションを選択します。
そして、“Remove conflicts” のチェックを外して「Accept」ボタンをクリックします。
対象のオートメーションの詳細を確認すると “Target links” に追加されていることが確認できます。
対象のツマミをクリックして「TOOLS」メニューから 「Last tweaked > Link to controller」を選びます。
Link設定 (Internal controller に割り当てて、 Remove conflict のチェックを外す) をするとオートメーションに適用されます。
コピーしたいオートメーションをダブルクリックして、詳細な編集画面を表示し、▶ボタンから「Articulator > Copy state」を選んでコピーし、コピー先のオートメーションの「Paste state」を選ぶと貼り付けることができます。
Patcher
Patcherは複数のモジュールを独自に組み合わせるための機能。
Patcherの基本的な使い方
音階を入れ替えるプラグイン “VFX Key Mapper” の基本的な使い方についてです。
まずは Patcherをチャンネルラックに追加します。
Patcherを追加すると空の状態から始まります。
何もないところを右クリックして「Show plugin picker」から、”VFX Key Mapper” を選びます。
すると “From FL Studio” から “VFX Key Mapper” に緑の線でつながれた状態となります。
この緑の線は “MIDI信号” を意味します。
続けて右クリックで “Show plugin picker” から “FL Keys” を選びます。
追加されたFL Keys は緑の線とオレンジ色の線でつながれています。オレンジ色はオーディオ出力の線となります。
今回は “VFX Key Mapper” で加工した MIDI信号を “FL Keys” に流し込む、ということをしたいので、FL Keys に入力される緑色の線を削除します。線を削除するには「終端の結合部分を何もないところにドラッグ&ドロップ」します。
そして “VFX Key Mapper” から “FL Keys” へ MIDI信号を渡すように修正します。“VFX Key Mapper” の右側の緑色の丸をドラッグして “FL Keys” の左側の緑色の丸でドロップします。
これでルーティング完了です。“VFX Key Mapper” をダブルクリックして開き、Presetsの矢印を右クリック > Chords > Minor progressionを選びます。
以下のようにプリセットが読み込まれました。これは指一本でコードが弾けるという便利プリセットです。
試しに何かの単音を弾いてみると、マイナーコードで演奏されることが確認できます。
なお、このページのプリセット素材に “VFX Key Mapper” で使えるコード集がありますので、よかったら使ってみてください。
おすすめのPatcherプリセット
標準で含まれるPatcherプリセットの中からおすすめのプリセットを紹介。
概要 | 場所 | 説明 |
---|---|---|
帯域ごとの ステレオ幅 の調整 | Special > 3 band stereo separation | High/Mid/Lowそれぞれの ステレオ幅を調整できる。 上3つのノブがステレオ幅で、 下2つのノブが帯域となる。 |
帯域ごとの ステレオ幅 の調整 | X WiseLabs > Envergure | 3 band stereo separationの機能強化版。 帯域や出力値を細かく調整できる。 |
XYマップで 音を好きな 位置に置ける | X WiseLabs > Albinaur | BINAURAL PLACEMENTの XYマップのポインターを移動するだけで 音の定位を動かすことができる |
レイヤード デチューン | X WiseLabs > 1K Detuner | 回すだけでデチューンされた音が レイヤーされる1ノブツール。 シンプルなモノラルな音、 例えば倍音の少ないベース音に かけることで音の厚みやステレオ感を 増すことができる。 |
マルチ エフェクト | Special > One knob multi effects | エフェクトの詰め合わせセット。 Gross BeatのTime Slot系のプリセットが 付属していて使い勝手の良いものが 多いので、Gross Beatのためだけに 使っても良いかも。 |
自動EQ | X Youlean > Freq Glue – General / Mastering | soothe2のように 耳障りな音 (突出した倍音) を 自動でカットしてくれるエフェクタ。 使い方は中央にある 「Glue Frequencies」を右に回すだけ。 |
ローファイ | X Youlean > Humanizer | ローファイ系でよく使われる ピッチと音量に揺らぎを出すエフェクタ。 Pitch Variationの値は小さめにしたほうが 良さそう。 |
ボーカル処理 | X Youlean > Vocal Rider | Wavesの「Vocal Rider」を 模倣したボーカルオートメーション。 ボーカルの音質変化なしに、 音量を一定に整えることができる。 – Range Min: 音量変更が適用される最小値 – Range Max: 音量変更が適用される最大値 – Target: 音量が最大となるスイートスポット – Sansitivity: 音量フェーダーが反応する感度 – Output Volume: 出力ボリュームの制御 – Live Mode: レイテンシを無効にする (※計算の精度が下がる) 基本的にSansitivityの値は最大にしておいて TargetやRangeを必要に応じて 動かす、といった使い方になりそうです。 |
マルチバンド サイドチェイン | X Youlean > Multiband Sidechain | Trackspacerのようにぶつかる音を 自動で整理するエフェクタ。 – Inspect Sidechain: サイドチェイン無効 – Low Cut: ローカット – High Cut: ハイカット – Sidechain: サイドチェインの適用量 – Release: リリースに適用する量 |
■情報源
ドラム
ドラムをどこで打ち込むか問題
FLStudio はドラムパターンを自由に組めるので、それぞれの方法とメリット・デメリットについてまとめます。
■1. ステップシーケンサー
FL Studioの最大の特徴であるステップシーケンサーから直接パターンを入力する方法。
■2. ピアノロール
FPC や Drumaxx、FLEXの DrumKit などを立ち上げて、ピアノロールから打ち込みを行う方法。
■3. プレイリスト
プレイリストにキックやスネアなどのワンショットを直接並べる方法。
打ち込む 場所 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ステップ シーケンサー | ・サンプルの入れ替えが簡単 ・細かいパターンも入力しやすい ・素早く入力できる ・Fill each steps や Advanced fill が使える | ・VELなどのパラメータ 調整が少しやりにくい ・横の長さに限界がある ・リアルタイム入力ができない ・3拍子などは入力できない ・ループ素材との 連携が少しやりにくい |
ピアノ ロール | ・FPCなどのMIDIデータから の流用がやりやすい ・コピペが簡単 ・VELなどのパラメータ調整 がやりやすい ・ドラムパッドなどから リアルタイム入力が可能 ・変則的なビートも 自由に打ち込める | ・ドラムキットを作るのが少し面倒 ・ループ素材との 連携が少しやりにくい ・ステップシーケンサー よりもやや入力に 時間がかかる |
プレイ リスト | ・(ドラム)ループ素材との 組み合わせがやりやすい ・他のパートに合わせた 調整がやりやすい ・リバースシンバルなどの タイミングが合わせやすい | ・サンプルの管理がややこしくなる ・変則的なビートの 配置は大変 ・リアルタイム入力ができない |
個人的にはステップシーケンサーで基本パターンを組んで、補助的にピアノロールやプレイリストを使ったほうが良さそうな感じです。なおステップシーケンサーは横に長くなると打ち込みにくい問題がありますが、専用MIDIコントローラーの Akai Fire を使うと比較的入力しやすくておすすめです。
ステップシーケンサー
よくあるパターンを素早く入力する Fill each steps の使い方です。
チャンネルラックを右クリックして “Fill each # steps” からパターンを自動入力できる。例えば Fill each 4 steps を選ぶと 4つ打ちのパターンを入力できる。
入力したパターンのタイミングを前後にずらす方法について説明します。
例えばオフビートにハイハットを入力したい場合、 “Fill each 4 steps” で 4つ打ちのパターンを配置して置いて、”Rotate left” または “Rotate right” を2回選ぶことで裏打ちのパターンを作ることができる。
もしくは “Shift+Cmd+Left (or Right)” のショートカットキーでも移動可能。
パターンの自動生成ツールである “Advanced Fill Tool” の説明です。
Advanced Fill Toolを使うには、チャンネルラックを右クリックして「Advanced fill…」を選びます。
すると Advanced Fill Tool が表示されます。
使い方の概要としては以下のとおりです。
- ①ノブ:パターンの開始位置の調整
- ②再生・停止ボタン:再生と停止の制御
- ③Solo: ソロ再生の切り替え
- ④サイコロ:パターンをランダムで決定
- ⑤Fill Type:基本的に「Euclidean (ユークリッド)」を選ぶ
- ⑥Sequence length / Step count:パターンの長さとステップ数
パターンの作成手順としては、以下のとおりです。なおユークリッドアルゴリズムは民族楽器のパターン生成に向いているので、Conga や Cowbell、Bongo などパーカッション系の音源が使いやすいと思います。
ユークリッドアルゴリズムでリズムを生成します。他のFill Typeはあまり使い道がないと思います。
サイコロでランダムにパターンを作ったり、”Step count” で回数を調整します。
再生したりソロにしたりして確認します。またノブを回すと開始位置をずらすことができます。
良いパターンが作れたら “Accept” ボタンで確定します。
ステップシーケンサーからベロシティなどのパラメータを変更する方法についてです。
右上の青いグラフアイコンをクリックするとパラメータを修正できます。
- Note: 音階
- Vel: ベロシティ
- Rel: リリース
- Fine: ファインチューン(半音以下の音程調整)
- Pan: パン (音の左右の定位)
- X: MOD X (フィルター)
- Y: MOD Y (レゾナンス)
- Shift: 発音タイミング (値を大きくするほど後ろにずれる)
Swingの値はステップシーケンサーの上にあるこのノブを動かすと設定できます。
FPC
Preset のところから “Empty” を選ぶと初期化されます。
パッドに素材を読み込むには、オーディオデータをそのまま白いパッドにドラッグ&ドロップします。
読み込んだパッドの名前を変えるには下向きの矢印から「Rename, color and icon」を選びます。
ここから名前を設定できるのですが、下向きの矢印をクリックすると便利なツールが表示されます。
プリセットから設定できるので、ここでは “Kick” を選びます。
すると名前が “Kick” に設定され、アイコンと色が設定されました。
なお、パッドからオーディオデータを削除するには「DELETE」ボタンをクリックすると消せます。
いったん以下のように配置してみました。
パッド配置は自由ですが、FPCは以下の配置が多く使われるので、これを基準にしておいた方が良さそうです。
パッドをプリセットとして保存するには「Save preset as」を選びます。
名前をつけて保存します。
プリセットを保存すると、次回から 再利用できるようになります。
Drumaxx
Drumaxxは “All Plugin Edition” にのみ含まれる物理モデリングのドラム音源。少々音はチープですが、Psytranceなど軽い音とマッチするジャンルと相性が良いです。
公式フォーラムで Drumaxx の使われ方を調べたところ、Drumaxxから音源のみの機能を取り出した “Drumpad” をステップシーケンサーに並べたり、Patcherでピアノロールから複数の Drumpad を制御するといった方がプリセットの読み込みや入力が楽になるため、Drumax はあまり使われていないような印象でした。
ピアノロールを開くとパターン再生用のノートがあり、パターンが作られていればここから再生するパターンを選ぶことができます。
パターンというのはここに入力されたステップシーケンサーのパターンのことです。
パターンは “16” まで組めます。
ただ注意点としてプリセットではトリガーキーの設定が正しくないので、ここを正しく設定する必要があります。
また、ステップシーケンサーを使わずにピアノロールから打ち込むことも可能です。Velocityの強弱やリズムの揺らぎを鼓膜設定したい場合や、リアルタイム入力したい場合はこちらの方が便利です。
音量を大きくするには右上にあるツマミを右側に回します。
Swingの値は右下にあるツマミから設定します。
パターンの切り替え、現在選んでいるパターンの試聴、パターンの読み込み(音源はそのままでリズムパターンだけを切り替える)は以下のボタンから行うことができます。
パターンの読み込みと保存は “OPTIONS” ボタンをクリックして表示されるポップアップから “Load Pattern” または “Save Pattern” を選びます。
なお “Import Pattern” を選ぶと、トリガーキーに合わせて読み込みをしてくれるので、”Load Pattern” よりも正確に読み込みが行われます。
なおここのボタンでもパターンを読み込みできて “Import Pattern” により読み込みをしてくれるようです。
上部が音源・下部がパターンとなっていて、選択している音源に対応するパターンが表示されます。
新しいパターンを作ると、ゴミデータが入っていることがあります。例えばパターン数の表示が “16” であるのにも関わらず “128” ステップぶん再生されることがあります。
その場合は “PATTERN LENGTH” を設定し直すと正しいステップでループするようになります。
パターンの長さ (ステップ数) はここから変更できます。
16ステップを超えるパターンの場合のブロックの切り替えは “PATTERN BAR” から行います。
パターンのトリガーキーは “TRIGGER KEY” から設定できます。
暗くて少し見えにくいのですが、ステップボタンの左隣りにあるスライダーを上下に移動させるとベロシティが変更できます。
ドラムパッドの変更は、パッド名をクリックして表示されるポップアップから “Load” をクリックして、*.dmpatch ファイルを選択します。
ドラムパッドをリネームするには、各ドラムパッド名をクリックして表示されるポップアップから “Rename” を選ぶ…と思いきや変更ができません。
公式のフォーラムでも不具合報告がされているのですが、放置されているようです。ただ「Save」を選んで名前をつけて保存をすることでその名前に変更することができるとの報告があり、その方法で対処可能です。
DrumPadのプリセットは *.fst であり、Drumaxx の形式である *.dmpatch と異なるため、DrumPad で作成したプリセットを読み込むことはできなさそうです。
プリセット素材
GrossBeatのサイドチェインのプリセット
使い方は、以下のデータに含まれる “_SideChain.fst” を Gross Beat の preset のフォルダにドラッグ&ドロップする
VFX Key Mapperのプリセット
指一本で複雑なコードを弾けるプリセットを用意しておきました。こんな感じのコードが簡単に弾けます。
FLシンセ
FLEX
FLEX は “reFX Nexus” のような即戦力の作り込まれたプリセット中心のシンセ。今どきの音がたくさん用意されていて使い勝手がとても良いです。
プリセットを切り替えるには左側からパックを選び、右側からプリセットを選択します。
タグ検索でプリセットを絞り込む場合は下の方にある「TAG」をクリックします。
TAGで絞り込む場合は、検索条件を指定して「ALL」を選ぶと、すべての条件にマッチしたプリセットのみを表示するようになります。
マクロパラメータはここから変更します。
なおホイールクリックをするとパラメータが初期値に戻るので、パラメータをリセットしたい場合に便利です。
音程を変えるには「Pitch」のスライダーをクリックしますが、このときに「+」「−」をSHIFTを押しながらクリックするとこで、オクターブ単位で音程を変えることができます。
なおこの「カギのマーク」をクリックして有効にするとプリセットを変更してもパラメータを固定化できます。ベース音とピアノロールのピッチが合わずにピッチを固定したいときは大いにあるので、そういったときに役に立つと思います。
ADSRはここから設定します。
名前 | ジャンル | 説明 |
---|---|---|
Hyper-Pop | Hyperpop | Hyperpop向きのシンセの プリセットが208種類 用意されている。 Hyperpopだけでなく、 80年代テクノポップっぽい曲や Synthwaveを作る時にも使えます。 |
Chill-Lo-Fi | Lo-Fi Hiphop | Lo-Fi Hiphop向きの Chillでエモい110のプリセット。 悪くないけれども 特徴となるよれたピッチのため 他ジャンルへの転用が難しい かもしれない。 |
Vintage Revival | ピンテージ シンセ | 70年代・80年代のビンテージ シンセサウンドを再現した 150のプリセット。 |
Phonon Collider | EDM全般? | WiseLabsによる 広大な宇宙を感じさせる 320のプリセット。 |
Saif Sameer Fulcrum | Trance | クラシックなトランスの 155のプリセット。 ベタな音が多いけど そのぶん使いやすくて おすすめです。 |
Black Octopus Pandora | EDM全般 | Black Octopus Sound のボス Toby Emerson による 128のプリセット。 ニューロベースやワブルベース など尖った音が多いので 個人的には今ひとつ…。 一般的な評価は高いようです。 |
Jayce Lewis Drumsliced | ドラムセット | リアルなスタジオドラムの ループプリセット。 マクロで演奏パートや エフェクトを切り替えられる のが特徴。 |
Black Octopus Atlantis | EDM全般? | Black Octopus Sound による 激しいニューロベース、 突き刺すようなリード、 重圧なパッドのプリセット。 Pandoraが合う人なら 買っても良さそう。 |
Synthesizer Science | EDM全般? | WiseLabsによる FLEXの機能を駆使した 320のプリセット。 |
Analog Excellence | アナログ シンセ | WiseLabsによる アナログシンセを 厳選してサンプルした 160のプリセット。 |
(※)評価は購入したもののみ。
■Hyper-popのプリセットで作ってみたフレーズ
- Lead1: Growling Glimmer
- Lead2: Gleaming Streams
- Chords: Hella Vapor Keys
- Bass: Incandescent Cats
- (DrumのみDrumaxx)
Sawer
Sawerは旧ソ連のアナログ名機FORMANTA Polivoksをモデリングしたシンセ。”All Plugins Edition” のみ。アナログシンセ特有の太い音と温かみのある音を出せるのが特徴。
パラメータを初期化するには「OPTIONS」をクリックすると表示されるポップアップメニューから「Reset Program」を選びます。
オシレーターのADSRは左上の OSILLATORSセクションにあります。
エフェクト・アルペジエーターを表示するには鍵盤の上にある「IMAGE LINE」の文字をクリックします。
PoiZone V2
PoiZone V2 は Trance を作るのに向いているシンセ。”All Plugins Edition” のみ含まれる。ノブの数は最小限に絞られていて音作りがしやすいのが特徴。
PoiZone V2 の大きな特徴である TRANCE GATE は「PATTERN」のところに 16ステップで入力を行う。有効な部分が赤い丸で表現され、この部分のみがが “WET” の割合で発音対象となる。”TMP SYNC” は 16ステップをどのように分割するかどうかの値で、例えば「1/32」を選ぶと、16ステップを 32で分割した単位で発音される。
“SMOOTH“はトランスゲートでの発音・無音の切り替わりを滑らかにするかどうかの値となる。
ただ試しに使ってみましたが、Gross Beatの方が使いやすいのであまり出番はないかもしれません。
Direct Wave
Direct Waveには高品質なピアノのプリセットがあるのでそれを紹介します。
FL Keys や FLEX のピアノプリセットはややチープですが、Direct Wave には高品質なピアノプリセットがあります。
場所はブラウザから「Packs > Instruments > Keyboard」のところです。
- Close Grand: 蓋を閉じた状態のピアノ音源。暗い響きとなる
- Electric: エレピ
- Grand Piano: アコースティックピアノ
- Rhodes: ローズ・ピアノ
- Stage Piano: 電子ピアノ
使いたいプリセットを選んで「Enterキー」を押すと現在選択中のチャンネルにプリセットが読み込まれます。(もしくは割り当てたいチャンネルにドラッグ&ドロップ)
FLエフェクター
Vintage Chorus
ROLAND JUNO-6 のコーラスエフェクトを再現したプラグイン。JUNO-6 は 1オシレーターのみで音が細いのを補強するために用意されていた。そのため3xOSCなどのシンプルな音を出すシンセと相性が良い(気がする)。
声ネタの加工
Slicexでボイスチョップを作る方法
声ネタは Splice などから用意するのが良いですが、今回は FL Studioに含まれる素材ボイス (VOC Rock Me Baby) としました。
この音声を Slicexに読み込ませると自動的に音声の区切りでスライスしてくれます。(※再生時間が長いとスライスしてくれないことがあります。その場合は適切に分割するとスライスしてくれるようになります)。
スライスされた音声は MIDIキーボードで演奏できますが、マウス右クリックでその区間を再生することもできます。
そしてオレンジの #Makerの文字を右クリックして “Rename” で名称を設定できます。
なお「フラグボタン」を押して「Detect pitch regions」を選ぶと、ピッチ単位のスライスがされるので、デフォルトのスライスが気に入らない場合はこちらを試しても良いかもしれません。
Slicexのピアノロールを開くと、どの音階に割り当てられているのかを確認できます。
後は思いつくままにノートを配置していきます。
なおパターンを作る前にチャンネルラックをクローンして、もとのフレーズを復元できるようにしておくとよいです。
フラグアイコンから「Auto-slicing > Medium auto-slicing」でスライスしたノートを作り直すこともできます。
声のピッチを変更したい場合はピアノロールにある “Control” から “Note file pitch” を選ぶことでノートごとにピッチを上げ下げできます。
Slicexのノートをスライドノートでピッチを変化させると疑似テープストップができる。
Pitcherでピッチ補正・フォルマント変更
Pitcherはボーカルのピッチを特定のスケールに強制的に合わせたいときに使うエフェクター。使い方は簡単で キーと Major/Minor を設定するとボーカルのピッチが変化します。
また Min の値を変更すると適用される声の周波数の最小値を設定できます。例えば男性ボーカルであれば「80〜170 Hz」女性ボーカルであれば「170〜220 Hz」。
例えば キーが “C#maj” のボーカルに “A#maj” のトラックを混ぜると当然音が外れます。
そこでボーカルに Pitcher で A#maj を適用したものがこちら。
いかにも加工したボーカルとなりましたが、キーを合わせることができました。
さらにここの FORMANT を有効にすると極端なピッチ変更が入ったボーカルとなります。また男性・女性っぽい音程に切り替えることもできます。
ボーカルのフォルマントを変える
まずは Samplerにボーカル素材を読み込むか、Playlistにボーカル素材を配置して Samplerを開き「Stretch Pro」に設定します。(※BPMを変更する場合は、事前にボーカル素材のBPMにプロジェクトのBPMを合わせておく必要があります)
すると “FORMANT” という項目が表示されるので、ここからフォルマントを変更できます。
変更前
変更後
例えば値を大きくすると幼い感じのボーカルになります。(例えば +200 cents)
All Plugins Editionのみに含まれるエフェクトとなりますが「Pitch Shifter」でボーカルのフォルマントを変更できます。
変更前
変更後
「VOICE」を選んで「FORMANT」の値を大きくすると幼い感じの声に変わります。
Pitch ShifterでボーカルからRiserFXを作る
基本的には “PITCH” の値をオートメーションで増やしていくだけ。お好みで “DENSITY” や “DURATION” を小さくすると揺らぎが発生する。
とりあえずこのようにピッチを変更してみました。
その他
オーディオデータからMIDIを抽出する
- 1. “Newtone” を追加
- 2. オーディオファイルをドラッグ&ドロップで読み込む
- 3. MIDI出力ボタンをクリックすると、現在指定しているチャンネルにMIDIが書き出されます
あからじめEdisonなどイコライザーで倍音成分 (1kHzあたり以上) をカットしておくと、より正確な. MIDI が書き出せるようになります。
プラグインの負荷を調べる
FL Studioの動作が重くなってしまったときはどのプラグインが重たいのかを調べます。
メニューから「VIEW > Plugin performance monitor」を選びます。
するとプラグインの負荷を確認することができるので、重たいプラグインを波形にするなどして負荷を減らします。(下記画像であれば、Serumの “CH OPEN” が最も負荷が高い)
Edisonでノイズ除去
以下のサウンドは「風切り音」を録音したものですが、iPhoneで録音したので環境音のノイズを拾ってしまっています。このノイズを Edison で除去(軽減)する方法について。
何もない部分(消したいノイズ)を左クリックで選択する。
ブラシのようなアイコンを左クリックではなく「右クリック」。するとノイズプロファイルが作られます。
いったん選択解除したいので、ダブルクリックして選択を解除します。
今度は左クリックでOKです。
“Preview” ボタンでプレビューして問題ないなら「Accept」ボタンで確定する。必要に応じて Amount や Threshold の値を変更する
その後はファイル保存して終了。
このボタンをドラッグするとファイル書き出しが簡単にできます。
除去結果のオーディオデータです。「サー」というノイズが軽減されています。
ピアノロールに表示された波形を消す方法
ピアノロールに波形をドラッグ&ドロップすると背景に波形が表示されます。
これを消すには、「▶」ボタン(スパナアイコンのとなり)をクリックして「View > Background waveform」のチェックを外します。(“ALT + N” でも消すことができます)
MIDIコントローラーに独自の機能を割り当てる
Pythonを使ってMIDIコントローラーに独自の機能を割り当てる方法は以下のページに書きました。
【雑記】FL StudioのMIDIコントロールの制御をカスタマイズする方法 (Roland A-49)ZGameEditor Visualizerで MV を作る方法
動画サイトに投稿するためのデータを作成するツール “ZGamEditor Visualizer” についての説明です。
まずはプレイリストにデータを並べます。
ミキサーのマスタートラックに ZGameEditor Visualizer をインサートします。
ZGameEditor Visualizer が起動したら “Presets” を右クリックして “X Square a Saw > Flower With Bee” を選びます。
“Flower With Bee” のプリセットが読み込まれました。このプリセットが扱いやすいのでこれを基準に説明していきます。
背景画像は “Image” にある “IMAGE SRC” から変更できます。(IMAGE SRC のところに差し替えたい画像をドラッグ&ドロップする)
Imageのパラメータの簡単な説明は以下のとおりです。
- Alpha: 透過値
- Hue: 色相
- Saturation: 彩度
- Lightness: 明度
- Size: 拡大縮小値
- Position X: X座標
- Position Y: Y座標
例えば画像を暗くしたいのであれば、Lightnessの値を動かすと変更できます。
周りが暗くなっているのを消したいので、vignette のところにある丸ボタンをクリックすると、ビネット効果が消えます。
スペクトラムが表示されているものの、あまり見た目が良くないので調整します。
なおスペクトラムは “Linear” のところにあります。
まずは上方向へのみ伸びるように変更してみます。
“Polarity” の値を一番左まで移動させると上方向にのみ伸びるようになります。
そして ”Gap Width” の値を少し大きくしておきます。
するとこのようにシャープな見た目になりました。
あとは Position X / Y で位置を調整し、色味などを調整すると良いと思います。
作曲者や曲のタイトルはプロジェクト情報から設定できます。(OPTION > Project Info)
プロジェクト情報画面から “Title” には曲のタイトル、”Author” には作曲者を入力します。
なお、日本語を直接入力することはできないため、テキストエディタからコピーする必要があります。それとフォントが微妙にダサいので、別途画像で用意した方が良さそうです。
AudioShakeの “shake effect” の丸いボタンをクリックすると拡縮が無効になります。
項目が見つからない場合はウィンドウを広げると見つかります。
動画の出力は “Export Video” ボタンを押します。
出力設定画面が表示されるので、出力先とフォーマットを決めたら “OK” ボタンで出力を行います。
このように動画を出力することができました。
ここの「+」ボタンをクリックするとレイヤーが増えます。
レイヤーの機能を選択するには (none) をクリック。
“Image effects > Image” を選ぶと画像を表示するレイヤーを追加できます。
このレイヤーに曲のタイトルの画像を貼り付けると良いと思います。
その他、使い勝手の良さそうな機能の一覧です。
- Canvas effects > Dark spark
- Canvas effects > Electric
- Canvas effects > Flaring
- Canvas effects > Flow Noise
- Canvas effects > Stack trace
- Image effects > Image
- Misc > CoreDump
- Particles > Color Blobs
- Peak effect > Linear
- Peak effect > Peakmap
- Peak effect > PeakMe
- Peak effect > Polor
“Add content” > “Images” > “Add Window” から録画したい画面を選びます。ここでは “Playlist” としました。
次にキャプチャする倍率を選びます。ここではデフォルトの100%としました。
すると下の枠の中に設定が追加されました。
“Main”タブに戻って、“(none)” の項目から “Image effects” > “Image” を選びます。
“IMAGE SRC” の “(none)” をクリックして、”Playlist@Width=100%,Height=100%” を選びます。
するとプレイリストがプレビューに表示されて、キャプチャできるようになりました。
All Plugin Edition を買うべきか問題
多くの人が「必要ない (=コスパ悪い)」と口を揃えて言う、プラグイン全入りエディション「All Plugin Edition」について。
All Plugin Editionのターゲットは多くは「Producer」または「Signature」を持っているユーザーとなるので、おおよそアップグレード価格は「3万〜4万円」となります。(※セールにより「1〜2万円」まで下がることがあるようです)
この金額があれば「Xfer Records『Serum』」「reFX『NEXUS』」「Vengeance Sound『VPS Avenger』」といった最新のシンセが買えて、しかもお釣りが出るのでそれで拡張パックを買えてしまう…ということと比べると、どうしても見劣りします。
ですが、”All Plugin Edition” は FL Studio純正というアドバンテージがあるため、単純に比較できないメリットがあります。
- ピアノロールでのスライドやオートメーションが組みやすい
- 一軍シンセとしては使えないが二軍シンセとして補助的に使える場合がある
- “Harmor” や “Transistor Bass” などは一軍シンセとして戦えるポテンシャルがある
- それぞれを単品で買うよりも安い。有料の拡張プリセットがオマケでついてくる(ことがある)
- FLネイティブなので、プリセットがブラウザから選びやすい
- PCを買い替えたときの再インストールが楽
- エフェクト系は使い勝手の良いものが多い
FLStudioのヘビーユーザーであればこれらのメリットを享受できる可能性があるので、誰もが不要であるとは言い切れないメリットもあるのかなと思います。
プラグイン名 | 説明 | 年 | 総評 |
---|---|---|---|
Drumaxx | 物理モデリング のドラム音源 | 2012 | パターン再生が無限ループなので、 とりあえずのリズムトラックとして 使いやすい。 ただ、パターンを作り込むときに 独自のステップシーケンサーのUIが 小さくて打ち込みづらいかったり、 ドラムパッドのプリセットの変更が ブラウザからできないなど、 使い勝手が悪いまま放置されて いるのが減点ポイント。 |
Harmor | 加算器と 減算エンジン を組みあわせた シンセ | 2011 | 当時話題となったモンスターシンセで 今でも通用する音が出せる。 ボーカルを読み込んで おかしな加工をすることもできる。 |
Morphine | 4ボイスの加算型 シンセサイザー | 2010 | 太いベースにきらびやかなFM サウンドが出せる。 ただ頻繁にプリセットを 切り替えるとクラッシュしやすい 気がする… |
Ogun | BellやCymbalなど 金属系の音を 作るのに 向いたシンセ | 2011 | 独特の響きが出るので SFXのインパクト系や ちょっと変わった音を出したい ときに役立つかも。 パッド系のプリセットは悪くない。 あと不穏な音が多いので ホラーゲームに使えそうです。 個人的には好きだけれども、 普通の作曲には 使い道なさそうなので★2。 |
Polzone V2 | Tranceなどに 向いている 減算型シンセ | 2010 | 今となっては古くなってしまった 音ですが、OTTを通せば 今っぽい音にできなくもない…。 |
Sakura | 物理モデリングで 弦の響きを繊細に 再現したシンセ | 2011 | ※審議中… |
Sawer | 旧ソ連の アナログ名機 FORMANTA Polivoksを モデリングした ポリフォニック・ シンセ | 2012 | アナログシンセ特有の太いベースや リード、温かみのあるパッドが作れて、 HouseやTranceなどにマッチする ような気がします。 目立たないけれど、輝ける場面が多い いぶし銀的な活躍ができるシンセ |
Toxic Biohazard | 6オペレーターの FM音源 減算型の シンセサイザー | 2008 | 名前に反してFM特有のキレイな音 が出るが、メインを張れるほどの 強烈な音は出せない。 ただFM音源だけあって、 エレピとパッド系はとても ゴージャスで良い。 Lo-FiやSynthwareに使えそう |
Transistor Bass | アシッドベース として 有名な TB303クローン | 2017 | 実機を高い精度で再現した TB303クローン。 そのため音はとても良い。 独自のステップシーケンサーが 使いにくくMIDI出力もできないのが 少し残念ポイント…。 |
LuxeVerb | 低負荷で 高品質な リバーブ | 2023 | とても使いやすいリバーブで 今どきのプリセットがある。 |
Transient Processor | アタックと リリースを 調整する トランジェント シェイパー | 2016 | とりあえず”Attack” と “Release” の ツマミを動かせばいい感じになるので UIがわかりやすく使いやすい。 2バンド分割でハイのみに トランジェント処理できたりと便利。 |
Pitch Shifter | ピッチシフト エフェクター | 2022 | 声ネタのピッチやフォルマントを キレイに加工しまくれる神プラグイン。 Riserサウンドも簡単に作れる。 |
シンセ系は今どきのものと比べると古い音となってしまったものが多くて見劣りしますが、登場当時はそれなりに話題になっていたものもあり、使い方によっては (特定のジャンルに使う、OTTを使うなど)十分活躍できるポテンシャルを持っています。そしてサードパーティ製と比較してFLStudioとの連携がしやすいのが特徴です。
またエフェクター系は少ないですが、どれも使い勝手がよくおすすめできるプラグインです。
なお登場後は大幅な機能追加はないものの、それぞれアップデート時に少しずつ「バグFIX」や「使い勝手の向上」などで修正されたり、「プリセットが追加」されたりしていて、必ずしも古いままの状態で放置されているわけではない…ということに留意する必要があります。
FL Studioの良いところ
- 全般
- ライフタイムアップデートで追加費用がかからない
- 最上位版を買わなくてもすべての機能が使える (Fruity Loops版を除く)
- 他のDAWだと最上位版を買わないとコード入力支援やピッチ補正などができなかったりする
- 操作性
- UIのアニメーションが心地よく使っていて楽しい
- ピアノロールが圧倒的に使いやすい
- マウス操作だけで作曲できてしまうほど快適な操作性
- 独特なジェネレーター
- “Slicex” は最高のスライサー(特にボイスチョップや声MADに)
- FL標準のエフェクトの使い勝手がとても良い
- 低負荷で品質の良いリバーブとディレイ
- 操作性が良くわかりやすい見た目の “Fruity parametric EQ 2”
- “LovePhilter” は高い編集性を持っているフィルター
- 優れた歪み系エフェクト “WaveShaper”、”Distructor”
- 最高のStutterプラグイン “Gross Beat”
- “Vocodex” は他のDAWユーザーでも使っているのをよく見かけるほど品質の高いボコーダー
- “Frequency Splitter” は最高の周波数スプリッター
- その他
- 動画を出力できる
FL Studio 小ネタ
Harmorの登場近く (2011年) にネットで流行していた電波ソング「Nyan Cat」を再現したプリセットが「Sequence > Nyan Cat」に用意されている。
- オリジナル版の動画 → Youtube – Nyan Cat [original]
- Leads > Mortal Kombat 1 FG
- Leads > Mortal Kombat 2 FG
- Leads > Mortal Kombat 3 GOL
「モータルコンバット」のテーマ曲については、Googleで「Mortal Kombat Theme Song」で検索すると見つかります。
肌色多めの擬人化イラストが採用されていたプラグイン「Harmor」「Harmless」の Harmor/Harmless-chan は登場から数年後 (2018年頃)、センシティブを理由に削除された。
Google検索でもセンシティブ扱いとなっている様子…?
大ヒットインディーゲームの “UNDERTALE” の開発者・作曲者である “Toby Fox” は FL Studioを使って作曲している。
What do you use to make the music?
FL Studio. I often write the melodies and chords using a keyboard first.
音楽を作るのに何を使っていますか?
FL Studio。 最初にキーボードを使ってメロディーとコード進行を作ることが多いです。
UNDERTALE Help, FAQ and Troubleshooting > Making UNDERTAL
UVIの買収で、Image Lineはライフタイムアップデートがあるから儲かっていなかったはずでは…? というFLユーザーの疑問に対して公式スタッフからのコメント。
Yes UVI is now part of Image-Line.
Incidentally, so is Melda Production, WA Production and Producer Loops ( for over 1 year now ). I assume some of you noticed this on our Sounds page?
Surprising as it may be to some, we have been growing very rapidly over the last decade. FL Studio is installed 30.000 times/day with peaks up 70.000 times/day during new releases, with some of the biggest producers using FL Studio to create chart-topping music all over the world. That success puts us in a position to strengthen the Image-Line business with the addition of companies, and most importantly talent, that compliments what we do.
UVI are already doing very well by themselves and they will continue to create and release high-quality products independently for their entire user base. We will be looking to combine and complement each other’s offerings where it makes sense for the respective customers in the future.
No, we will not mess with their business or stop the sale of their VST/AU etc, that would be silly.
Anything more, you will need to wait and see. We have proven, I would hope, with our Lifetime Free Updates policy that has stood for 25 years, we can be trusted to keep our word. The whole team prides itself in doing the right thing by our customers. Actions speak louder than words here.
We have positive and good things coming for both FL Studio and UVI customers and both businesses will continue to work independently from a product perspective.
Regards Scott
はい、UVIは現在Image-Lineの一部です。
ちなみに、メルダプロダクション、WAプロダクション、プロデューサーループもそうです(現在1年以上)。私たちのサウンドページでこれに気づいた人もいると思います。
一部の人には驚くべきことかもしれませんが、私たちは過去10年間で非常に急速に成長してきました。FL Studioは1日30.000回インストールされ、新しいリリース中に1日70.000回ピークに達し、最大のプロデューサーの一部はFL Studioを使用して世界中でチャートトップの音楽を作成しています。その成功は、企業、そして最も重要な才能を追加することで、イメージラインビジネスを強化する立場に私たちを置きます。
UVIはすでに自分自身で非常にうまくいっており、ユーザーベース全体に対して独立して高品質の製品を作成し、リリースし続けます。私たちは、将来的にそれぞれの顧客にとって意味のある、お互いの製品を組み合わせて補完することを検討しています。
いいえ、私たちは彼らのビジネスを台無しにしたり、VST / AUなどの販売を停止したりしません、それはばかげているでしょう。
これ以上、あなたは待って見る必要があります。私たちは、25年間続いた生涯無料アップデートポリシーで、約束を守るために信頼できることを証明しました。チーム全体が、お客様によって正しいことをすることに誇りを持っています。ここでは、行動は言葉よりも雄弁です。
FL StudioとUVIの両方の顧客には前向きで良いことがあり、両方のビジネスは製品の観点から独立して働き続けます。
IL really bought UVI??? – Image-Line Forums – FL Studio
公式フォーラムに「What are your 5 most used native FL Studio Generators?(もっともよく使うFLネイティブプラグインのベスト5は?)」というものがあったのでまとめてみました。(※2023.9.26時点の集計)
得票数が 100票 以上だったものは以下の通り。
Rank | プラグイン名 | 得票数 | 使用率 | レート |
---|---|---|---|---|
1 | Sytrus | 549 | 10.7% | |
2 | FLEX | 524 | 10.2% | |
3 | Sampler | 480 | 9.3% | |
4 | Automation Clip | 399 | 7.7% | |
5 | Harmor | 398 | 7.7% | |
6 | Audio Clip | 360 | 7.0% | |
7 | Patcher | 230 | 4.4% | |
8 | FPC | 217 | 4.2% | |
9 | Slicex | 173 | 3.3% | |
10 | MIDI OUT | 149 | 2.9% | |
11 | FL Keys | 116 | 2.2% |
グレーのプラグインは単体では音源とならないので、それらを除外すると「Sytrus」「FLEX」「Harmor」「FPC」「FL Keys」の順となります。
ランキングから「All plugins Edition」に含まれるもののみを抽出すると以下の通り。
Rank | プラグイン名 | 得票数 | レート |
---|---|---|---|
1 | Harmor | 398 | |
2 | Sakura | 91 | |
3 | Toxic Biohazzard | 82 | |
4 | Transistor bass | 69 | |
5 | Sawer | 56 | |
6 | Poizone | 48 | |
7 | Morphine | 43 | |
8 | Ogun | 24 | |
9 | Drumaxx | 22 |
Harmorがぶっちぎりの首位で、それ以外はあまり差のない結果に。個人的にお気に入りの Drumaxx は最下位でした。(2位の Sakura でも全体から見た使用率は 2% 程度なので誤差レベルですけれども)