Unityで Tower defense (タワーディフェンス) を作るためのチュートリアルとなるKindle本を書きました。
今回の表紙イラストも、漫画家の炎堂たつや先生に描いてもらいました。いつも素晴らしいイラストをありがとうございます!
本のタイトルは「タワーディフェンスのつくりかた Unity5.0編」です。
内容は、Unityでタワーディフェンスを丸々1本作るという、今までにない試み(たぶん)の内容となりました。詳細に手順を記載していますので、手順通りに進めることで誰でもタワーディフェンスを作ることができます。
目次
■対象読者
誰でも作れる……、というのが本書の売りですが、Unityの2D機能について、ある程度の理解や慣れは必要です。そのため、対象読者は「Unity中級者以上」とさせていただきます。具体的には以下の条件を満たしている必要があります。
- Unityの基本的な操作を理解している
- Unityの2D機能の基本的な仕組みを理解している
- C#の記述方法や、クラスや継承について基本的な理解ができている
もしUnity2Dの基本を理解していないのであれば、Unityでつくる 2Dゲーム制作入門を読むか、Unity公式のチュートリアルを済ませておくとよいです。
■作成するタワーディンフェンスのサンプル
この本で作成するタワーディフェンスのサンプルはこちらです。
- https://github.com/syun77/Unity2D_TD (「Code > Download ZIP」からプロジェクトファイルがダウンロードできます)
最近ではいろんなジャンルが混ざり合ったタワーディフェンスが多いですが、今回作ったのは古典的(と思われる)タワーディフェンスのルールを採用しました。
- 砲台を好きな位置に配置できる
- ただし敵の経路には配置できない
- Wave単位で敵が出現する
- 敵は決まった経路で移動する
- 敵が拠点にたどりついたらダメージを受ける
- 3回ダメージを受けたらゲームオーバー
- 配置した砲台をアップグレードできる
タワーディフェンスにおける砲台(タワー)の配置方法は、大きく分けて自由配置型と固定型(敵の移動ルートが決まっている)の2パターンあるのですが、実装が簡単な「固定型」となっています。
タワーディフェンスはタッチデバイスとも相性が良いので、本書で解説するスクリプトをそのまま使って、スマートフォン向けのゲームとして配信してもOKです(ただし画像は一部「ぴぽや様」よりお借りしているので、別の画像に差し替える必要があります)
なお、本書で公開しているスクリプトは、特に著作権の明記なく流用することが可能です。
■本書で解説する記事の概要
簡単にですが全体の概要をまとめた記事はこちらです。
Unityでタワーディフェンスを作ったのでアルゴリズムや手順を公開「どんな内容なのか、ざっくりでいいから知りたい!」と思われる方はこちらを読んでみると良いかもしれません。
■本書のサンプル
本書のサンプルをPDF換算で20ページほどですが、サンプルとして用意しました。
※準備中……
……サンプルというものの、序盤の「Tiled Map Editor」の説明が長くて、Unityの部分にたどり着けていませんが、序盤以降はちゃんとUnityの説明に入ります。あと、画像のレイアウトが一部おかしくなっていますが、Kindle版では正しく表示されます。
■その他の特徴
その他の特徴として以下のものがあります
- 素材スクリプトの解説ページ
- ゲーム開発に役立つコラム
- サポート掲示板でのサポート
▼素材スクリプトの解説ページ
ゲームとは無関係の面倒な処理(オブジェクト管理やマップデータ読み込み、など)には、筆者が独自に作成した素材スクリプトを使います。ただ、これを使うことによって改造しずらくなるかもしれない……、ということもあり素材スクリプトの解説ページを用意しています。
▼ゲーム開発に役立つコラム
ゲーム開発に役立つ(と少なくとも筆者が思っている)コラムを紹介しています。内容は「守・破・離」「ゲームを秒速で作る方法」「時間がない人のためのゲーム開発」という3本立てとなっております。
▼サポート掲示板でのサポート
さらに、本書購入特典として、掲示板でのサポートが受けられます。本書に記載されているURLにアクセスし、パスワードを入力することでログインして、質問を書き込むことで筆者が質問に答えてくれます。ただしこちらは、なにぶん個人運営なので、本書に関係する質問のみとさせていただきます(あしからず……)。
■PCで読む方法
Kindle本を読むには、昔はタブレットがないとダメでしたが、今は「Kindle for PC」というのが日本語アカウントに対応したので、PCでも読めるようになっています。
■販売ページ
Kindleの販売ページは以下のリンク先となります。
価格は650円と若干お高めですが、盛りだくさんの内容で、紙ベースで「443ページ」の大ボリュームとなっております。ですので、興味のあるかたは是非ともお願いいたします。