Piano Marvel (ピアノマーベル) というオンラインのピアノレッスンを1ヶ月ほど続けたので、そこで得られたものについて書きます。
目次
ピアノマーベルを1ヶ月続けて得られたもの
ピアノマーベルとは
ピアノマーベルとは、オンラインでピアノレッスンができるサービスです。
なおレッスン内容としては、主に以下のものがあります。
- ライブラリ:好きな曲を選んで練習する
- メソッド:課題となる譜面に合わせて演奏
- テクニック:メソッドの応用版。音感やスケール、伴奏などが学べる
- SASR:初見テスト。3回失敗(正解が80%以下) になると終了でスコアが出る。メソッドやテクニックで学んだことを実践する場で、音ゲーで言う段位認定のようなもの
30日は無料とのことで、30日間みっちりレッスンを行いました。
1日30分の練習を目標として、月あたり900分が目標値ですね。
初見テスト(SASR) はだいたい 300点くらい (=初心者以上、初級者未満) は安定して取れるようになってきました。
それとメソッドのレッスンは 3-B まで完了しました。ピアノはまったく弾けなかったですが、1ヶ月頑張ればこの程度までならたぶん難しくないと思います。(3-Bは左手で簡単な伴奏、右手で簡単なメロディーが演奏ができるレベルです)。
またレベル1が簡単すぎる場合は、レベル2から始めても良いと思います。
2ヶ月ほど経過して、前回3Bだったのが3Dまで進みました。練習時間は減ってしまったのですが、ひとまず毎日継続しています。
SASRは 350点 くらいでしょうか。ただ時間短縮のために中級テストから始めているので、実質は300点くらいだと思います。
2ヶ月ほど続けてわかったのですが、SASRは出題される譜面の難易度で点数が上下しやすいので、点数はあまり正確に出ないような気がしています。
3ヶ月経過して、3Dから3Eまで進みました。SASRは個人的にはあまり意味がない (練習時間が少ないのでスコアに変化がない) ような気がしたので、やらないようにしています。
練習時間は平日は5分〜10分、土日に30分となったので、ペースは落ちてきていますね。
3Eになるとホームポジションが動く練習曲が増えてくるのですが、それに対応するために鍵盤を見ずにホームポジションを鍵盤何個分ずらすかを感覚的に覚える必要があります。
そのあたりの感覚も少しずつ身についてきて、結構楽しく練習できています。
それとどうしてもうまく弾けない曲がある場合は、想定しているテンポよりも速く弾けるように練習すると、考える時間が増えてミスが減る…、ような気がしています。あと単純に速弾きするのは楽しいですね。
少し更新間隔が早いですが、3Eを突破して4Aに進むことができたので追記です。
3Eは指を大きく移動させる譜面が多くて、なかなか大変でしたが、練習時間を増やすことでなんとか攻略できました。ちなみに練習時間を増やせたのは TickTime Pro というタイマーガジェットのおかげです。
これを使ってポモドーロ・テクニックという手法で時間管理をして練習時間を増やすことができました。
ポモドーロ・テクニックとは25分間集中して練習を行い、5分間休憩を取り、また25分間集中する…ということを繰り返す手法です。
得たもの
個人的にピアノマーベルで得られると思ったのは以下の3つです。
- 1. ピアノの鍵盤で演奏することが自然にできるようになった
- 2. 音感が良くなった(気がする)。スケールやコード進行に対する苦手意識が減った
- 3. 楽譜が読めるようになった
これまでDTMをやっていて、MIDIキーボードにふれる機会は基本的に「音色を確認する」だけでした。ですが、ピアノマーベルを始めて、コード弾きをするときに構成音を見つける時間がかなり短縮されました。またメロディを弾くときにも指が自然に動くようになるのですよね。鍵盤を自然に弾けるようになると DTM が楽しくなります。
また音感が良くなったのか、スケール外の音 (音を外しているかどうか) を判断する力もついたような気がします。さらに今までは Cメジャースケール、Aマイナースケール以外のスケールを弾くのに抵抗が大きかったのですが、今では それ以外のスケールを試すことが難なくできています。
それと Youtubeの作曲講座や作曲の本を読むと、たまに楽譜が出ていくるのですが、初見テストなどで鍛えたおかげか読むことができるようになって、鍵盤で音を試すのもすぐにできるようになっています。あと音楽理論の説明があっても前よりは理解が早くなっている気がします。
結論:DTMをする人でピアノが弾けないならピアノマーベルがおすすめ
DTMをしている人でピアノが弾けないならば、ピアノマーベルはかなりおすすめです。理由としては以下のとおりです。
- 1. DTMやる人はたいていは MIDIキーボードを持っているので、導入コストが低い
- 2. メロディーやコード弾きに抵抗がなくなり、作曲速度や精度が上がる
- 3. 音感が身につくことで、音楽理論を理解しやすくなったり、耳コピしやすくなる
ピアノマーベルを始めるときの注意点
ピアノマーベルを始めるときに簡単な注意点を書いておきます。
Safariでは動かない → (2023.9.13 追記) 認識するようになっていました
おそらくPCからブラウザ経由でピアノマーベルを使うことになると思いますが、ブラウザはChromeを使うのが良いと思います。私の環境 (macOS) だと、Safariからは MIDIキーボードが認識せずに少し悩みました。
2023.9.13 追記: macOS環境の Safariでも MIDIキーボードが認識するようになっていました
複数のMIDIキーボードは選択できない
複数のMIDIキーボードを接続したとき、認識したのは片方だけだったので、複数台のMIDIキーボードをつないでいるときには要注意です。
37鍵だと “レベル2” のレッスンまでが限界
ピアノマーベルを始めたときは以下の 37鍵のMIDIキーボードを使っていました。
ですが、レベル 3-A まで進んだとき 4オクターブを使う譜面が出てきたので、Roland A-49 を楽天で速攻注文しました。
公式の情報としては以下のものです。
88鍵が理想的ですが、61鍵以上あれば、すべてのレッスン・ほとんどの収録曲を演奏できます。
よくあるご質問 > 何鍵の鍵盤で使えますか?
なお、メイン機能のレッスンでは、レベル1・2を25鍵、レベル3・4を49鍵で演奏可能です。
まだレベル3なのでどこまで進めるかは未定ですが、少なくとも レベル1・2くらいだと DTM に役立てられるほどの内容ではないので、レベル3・4までは習得する必要があると考えています。
それと DTMしているときにも 37鍵だとオクターブシフトを頻繁に利用していたのですが、49鍵だとオクターブシフトする頻度がかなり減ったので、49鍵にして結果的に正解だったのかな…、という気もしています。
ピアノの音源がイマイチ
ピアノマーベルのピアノ音源はあまり良い音ではありません。そのため DAW をバックグラウンドで立ち上げておいて、お気に入りのピアノ音源でレッスンするとテンションが上って良いと思います。
ピアノマーベル攻略法
ピアノマーベルを攻略する5つのテクニック
どうしてもうまく弾けないときには以下の方法で解決できる可能性があるかなと思いました。
- 1.「学習」ボタンでパートごとに練習する
- 2. 練習機能を使わずに自分のペースで練習する
- 3. 速弾きの練習をする
- 4. 譜面を見ないでも弾けるようにする(楽譜を覚える)
- 5. 鍵盤を見ないで弾けるようにする
右下には「学習」というボタンがあって、ここからパートごとに練習することができます。全体を通して練習するのではなくて、部分ごとに練習することで苦手部分を攻略できる可能性があります。
指の移動が難しい部分も繰り返し行うことで、意外となんとかなるような気がしています。
またピアノマーベルの練習モードを使うと練習を繰り返すために何度も鍵盤から手が離れてしまうので、あえて練習機能を使わずに自分が繰り返し練習したいところを集中して行うのも良いと思います。
譜面の速度に指が追いつかない場合は「速弾き」の練習をするのも良いです。譜面のテンポよりも速く弾くことで、指の移動を素早く考えてられるようになるためです。
また譜面を覚えてしまって、譜面を見ずに弾けるようになると正確性や速度が上がるような気がしています。
さらには、ホームポジションが動いてしまって指を置く位置がわかりにくくなる譜面でも、鍵盤を見ずに弾けるようになるとより正確に素早く弾けるようになります。これは繰り返し練習して感覚で覚えるしかないですけれども…。
ポモドーロ・テクニックで集中して練習する
ポモドーロ・テクニックとは、25分間集中して練習し、5分間休憩を「必ず」取り、また25分間の練習を行う…ということを繰り返し行う時間管理の手法です。
時間を測るのはキッチンタイマーでも良いのですが、最近 TickTime Pro というタイマーを買ってそれを使っています。
2ヶ月過ぎたあたりから結構サボリ気味だったのですが、TickTime Pro を導入してから集中して練習できるようになりました。「最近、練習に集中できない…」という方にオススメです。
なお、以下はその記録です。ポモドーロ・テクニックは記録を取るのも重要なので少し手間ですが練習記録を残しておくのもオススメです。