キャラクターテンプレ集100

キャラクターのテンプレ集。この設定をそのまま使っても魅力的にならないが、世間一般のキャラクターのイメージを理解するのに役立つ。

このイメージからキャラクターを深堀りしたり、テンプレの要素から少しずらしたり、また複数の要素を組み合わせることで新しく魅力のあるキャラクターを作れるようになる。

目次

ファンタジー・冒険者

1. 盗賊

手先が器用でさまざまな技能に長けている。「ピッキング」「尾行・追跡」「変装」「諜報活動」などを得意とするが、犯罪者とは限らない。

ずる賢い性格で人をあまり信用しない。そのためチームの和を乱すことも多い。トレジャーハンターなど古代遺跡を探索したりして「お金」「財宝」に目がない性格として描かることも多い。「大胆」な性格でチームを引っ張るか「慎重」な性格でチームをサポート側に回るかで、盗賊としての役割は大きく変わる。

冒険ファンタジーにおける盗賊の大きな役割の1つは「トラップ」の解除。ダンジョンには侵入者を撃退する罠が仕掛けられており、それを解除するには盗賊の専門知識、道具の知識と扱い、物音や風の流れで異変を感じるなど、が必要となる。また罠を仕掛けたり謀略で強力な敵を陥れるなど、知略に長けている盗賊もいる。

戦いは得意ではないが、素早い身のこなしで手数で敵を翻弄し、短刀で急所を狙う戦い方をする。

2. 腕利きの弓使い

飛び道具「弓」の使い手。弓を使いこなすには、弦を引く筋力や、標的に命中させるための技術力、集中力が必要となる。

長距離からの正確な狙撃で、敵の戦力を削ぐことができるので、キャラクターがピンチに陥った時の援護として登場させると、強いインパクトを与えることができる。また逃走する敵にとどめを刺す役割もある。

冒険ファンタジーにおける役割は後方支援となるので、慎重な性格、華奢で非力、接近性に弱いため逃げ足が早かったり、身を隠すための術に長けているキャラクターとして描かれることが多い。

3. 船乗り

4. 悩める魔法使い

5. 辺境の異民族

6. 引退した老将

7. 元近衛騎士

ファンタジー・日常

8. 農民

ファンタジー世界における農民は無力な存在であり「その世界の被害者」として描かれることが多い。

野盗や山賊に畑を荒らされたり、親を殺される、子供がさらわれる、食料を奪われる、お金を払って雇った用心棒が野盗と結託して騙される、暴君に高い税金を搾取される。冒険者はそんな惨状に心を痛め、彼らを助けようとする。

その場合、行き倒れになっていた冒険者が心優しい農民に助けられ……という流れにすると農村への恩返しとなるので自然なストーリー展開になる。

農民個人を魅力的に書こうとするよりも、その村全体が持つ慣習や雰囲気の良さを表現するほうが、魅力的になりやすい。

また「愚かな大衆」として、異質な能力や外見を持つ冒険者に対して偏見や差別を行う、ということもある

9. 老職人

10. 巡礼者の少年

11. 若き行商人

12. 吟遊詩人

13. 宿屋の主人

14. 祈りを捧げる聖女

ファンタジー・権力者

15. 狂気に落ちた老王

16. ダメ王子

17. 仮面の男

18. 王女騎士

19. 妖艶な王妃

20. 大貴族

21. 下級役人

22. 野心家の軍師

23. 騎士

騎士は武門の名家という伝統と権威を持った武人。立派な甲冑に身を包み、王家や君主に忠誠を誓い、騎士道と呼ばれる高潔な精神をもった戦士。

揺るぎない忠誠心不正を断固として認めない潔癖さを表現することでキャラクターの魅力を表現する。王国での権威を執行・代弁する役割を持つため、責任感が強いが傲慢な性格として描かれることもある。

また屈強な戦士や知略に長けた人物として描かれることも多く、味方であれば頼もしい存在、敵に回れば強敵として主人公の前に立ちはだかる。

内面を描くのであれば、仕えている王家や君主に不審な面が節々に見られ、忠誠を誓うことに対する疑問や葛藤を描くのがよく使われるパターン。その場合に、王国に反旗を翻すのか、悪を正そうとするのか、それでも従う道を選ぶのか、それぞれでキャラクターの性格やシナリオの展開が大きく変わる。

ファンタジー・異種族

24. エルフの戦士

25. ドワーフの鉱夫

26. 鳥人の傭兵

27. 人魚姫

28. 妖精

29. トロールの戦士

30. リザードマンの部隊

31. 魚人海賊団

32. 狼人間

33. 魔女

34. ダークエルフの暗殺者

ファンタジー・神々と怪物

35. 玉座に座る主神

36. 神になった英雄

37. 天界セレスの天使たち

38. 放浪する神

39. 小悪魔

40. 大悪魔

41. 財宝を守るドラゴン

42. 東森の優しい巨人

43. 泉の巨大狼

現代・学生、若者

44. 世話好きな幼馴染

幼馴染とは、幼少期からの付き合いがある、主人公に最も距離が近い異性。

家が近い、朝に寝坊しがちな主人公を起こしに来る、お弁当を作ってくれる、家族とも仲が良い、お互いのことをよく知っていて、会話はタメ口、あだ名で呼び合う仲。

主人公との付き合いが長いため、ライバルヒロインが登場すると、嫉妬心の強い側面が描かれることが多い。

「幼馴染は負けフラグ」という言葉があるように、恋愛・ハーレムものでは、あまり目立たずメインヒロインとなりにくい。よくある役割として、嫉妬深い性格でメインヒロインを僻む当て馬・噛ませ犬となったり、腹黒キャラでメインヒロインに嫌がらせをしたのがバレて自滅するなど。主人公を好きであるがゆえ、嫉妬心の悪い側面にフォーカスされやすい。

ただ、主人公に好意を持つわかりやすいキャラクターとしての使い勝手は良く、恋愛がサブ要素である場合は安定して信頼できるパートナーとしての役割とすることもできる。(ミステリーものにおけるパートナー役 [七瀬美雪、毛利蘭] など)

45. 進路問題に悩む学生

学生生活の終わりは大きなイベントとなる。

「進学」か「就職」。進学の場合は「大学生」「専門学校」「海外留学」など。

46. 恋する学生

恋愛は物語を動かす大きな推進力となる。「好き」という気持ちは、理屈を超えた説得力があり、多少の無茶や無謀でも筋が通っているように見せることができる。

高嶺の花である学園のアイドルを振り向かせようと体育の授業や部活で活躍して目立とうとする、イケメンのサッカー部のキャプテンと話のきっかけを作ろうとマネージャーとして入部する、不良に絡まれて困っていたところを助けられたが颯爽と立ち去られたため名前もわからないが忘れられず恋してしまう、など。

高嶺の花が恋愛対象であった場合に失恋すると、自分の恋愛を応援してくれた身近な人が大切な存在であることに気がつく、というパターンもよくある。

恋するキャラクターを魅力的に描くには、恋を成就させるための行動の「純粋さ」「一途さ」「相手を思いやる気持ち」「相手のための犠牲を惜しまないなど。逆に魅力がないキャラは自分中心で所有欲や見栄などで相手を欲しがるタイプ。当て馬としてこういったライバルキャラを描くと、メインキャラをより魅力的に描けるかもしれない。

恋愛ものを魅力的に描くには「恋愛対象」を魅力的できるかどうかも重要となる。「美男美女」「スタイルが良い」「頭脳明晰」「成績優秀」「スポーツ万能」「ケンカに強い」「優しい」「クラスの人気者」「頼りがいがある」「庇護欲が満たされる」など、こういった要素を自然に描けると良いかもしれない。

47. 大金持ちの御曹司

親がお金持ちの御曹司はクラス内でも注目を集めやすい。

恵まれた環境で育ったため、優雅で身のこなしがスマート、威厳のある言葉遣い、十分な教育を受けてきたため頭の良いキャラとして描かれる。

権威の象徴として描かれる場合は、傲慢でお金さえあれば手に入らないものはない、お金の力で人を従える、といった資本主義の闇の側面を表現することもある。

また主人公がお金に困っているときに金の力で悪の道へ誘うという立ち回りも考えられる。その上で「金じゃなくて大切なのは人の心だ」とする。ライバルとして登場させる場合にこの流れは使いやすい。

大金持ちの力によって、別荘への旅行や遊園地を貸し切るなど、庶民には体験できないイベントをストーリー上発生させたい場合のきっかけを作る役割もある。また、大掛かりな仕掛けを用意するための十分な資金を持っているので、大金持ちの設定は使い勝手が良い。

あえて貧乏なキャラクターを別途登場させることで、金持ちとの対比をより大きく描くというのも良いかもしれない。

48. 生徒会長

生徒会長は、学生たちの中での最高責任者であり権力者となる。

人望・カリスマがあり、成績優秀。親が財閥の大金持ちだったり政治家であることも。責任があるゆえに尊大な態度を取ることもある。あとメガネ

生徒会役員を従えて、学校行事の運営を行ったり、部活動の予算配分、教師の意見を代弁する、学校内の秩序を直接取り締まることもある。生徒会役員が「美男美女」の集まりであることも。

会計役はお金が大好きだったり、書記役は読書が趣味だったりするのがベタな設定。

49. 風紀委員長

風紀委員長とは、まじめで融通の利かないキャラクター。正義感が強く風紀を乱す者を許さない。頭がよく成績優秀。厳格な親に育てられ武道を教ったため礼儀正しくケンカに強いが、単に口うるさいだけというパターンもある。

似たタイプとしては、王国に忠誠を誓う武人の「騎士」、悪を許さない「警察」で、これらの学校内バージョンともいえる。

このキャラは、不良グループや不真面目な生徒に絡んで問題を起こすまでがワンセンテンス。

50. 学生小説家

学生小説家とは、学業の傍ら小説を書く仕事をしているキャラクター。

ここでは小説家としたが、「学生○○○」の丸の部分に入るのは「学生漫画家」「学生アイドル」「学生探偵」「学生トレーダー」「学生怪盗」「学生暗殺者」「学生退魔師」「学生新興宗教の教祖」など何でもよい。

学生〜をつけることによるメリットは、学業と仕事を両立させる苦労を描いたり、馴染みのない職業を学生の視点を通すことで身近に感じられることがある。もし馴染みのない職業を描く場合には、できるだけ普通の感性の人物や視点を描くと共感が得られやすい。

その仕事を周りに明かしていないという設定であれば、それを隠し通すことの難しさや滑稽さを描くことができる。

また脇役の場合は意外性の演出として使用することができるが、事前にそれを暗示させる伏線、例えば仕事が忙しくて人付き合いが悪い、授業中居眠りが多い、などがあったほうがよい。

51. 不良行為少年

不良行為少年は、非行少年には該当しないが、飲酒、喫煙、深夜徘徊その他自己または他人の徳性を害する行為を行っている少年、および少女のことである。

元優等生が不良になる、という設定にはわかりやすい魅力がある。なぜそうなってしまったのかという理由に興味をもたせることができるためだ。よくあるテンプレとしては「信頼していた友人に裏切られた」「家庭内で不和があった」「教師への失望」「愛する人に大怪我をさせてしまった」など。

原因は何であれ、ハッピエンドを迎えるには、立ち直り更生させる必要がある。

52. カラーギャングのリーダー

カラーギャングとは、アメリカのストリートギャングを模倣した日本の不良行為少年の集団を指す。チームカラーを持ち、おそろいの服やアクセサリーにその色を取り入れる。学校に馴染めず、ルールを破り教師にも逆らう。社会的には悪役だが孤高の姿と見ることもできる。

不良グループのリーダーともなれば、メンバーに従われるカリスマ性、ケンカの強さが必要となる。仲間をバカにされたら激しく起こるなど、チームへの愛着も強い。

バタフライナイフやスタンガン、エラーソフトガン、特殊警棒、バットや木刀などで武装しているグループもある。強盗や窃盗、殺人を行うこともあり、その存在が社会的に問題視されている。

53. メイド喫茶のメイド

メイド喫茶とは、メイドになりきった店員が、客を「主人」に見立てて給仕などのサービスを行う喫茶空間である。

  • アイドル願望があり、アイドルになった気分になりたい人がメイド喫茶で働く傾向がある(人気のメイドさんになればほぼアイドル扱い)
  • オタクじゃないメイドもいる(むしろ知らない人がほとんど)
  • 彼氏がいることはあまりない
  • メイドさんは普通の人が多い

54. アイドル

アイドルは大衆の理想。自分のことよりも一般大衆の価値観を優先させる

基本的に「美男美女」。自分磨きが得意で、自分の影響力の大きさを理解しておりナルシストの傾向がある。

いかに周りの人に愛されているのか、また熱狂的な支持を得られているのかを描くのが、リアリティのあるアイドルを描くための条件となる。今どきのアイドルを描くのであれば「SNSでフォロワー数と投稿に対するファンの反応を描く」「人気YouTuberとしての活動」などが身近に感じられるアイドルかもしれない。

ベタなアイドルとしては「学園内にファンクラブが存在する」「テレビや雑誌などでよく見る」「街を歩いていると人だかりができる」など。

もし内面にフォーカスさせるのであれば、「理想を演じる」ことで「本当の自分を表現できない(アイドルは自分が本当にやりたいことではない。世間に公表できない秘密を抱えているなど)」という二面性で悩む姿を描くのが良いのかもしれない。

なおアイドルファンが実際にアイドルに出会ったときのリアルな反応としては「感極まって泣き出す」「感謝の言葉でお礼を言い続ける」など、神聖なものに対する崇拝とほぼ変わらない。彼らにとってはアイドルを遠くから見ているだけで幸せなのである。

55. ガキ大将

ガキ大将とは、やんちゃな小学生で、仲間をまとめるリーダー格の少年を指す。

いたずらをしたり、やんちゃな小学生は好きな女の子をいじめてしまったり、仲間をいじめる上級生に無鉄砲にもケンカをふっかけたりする。

現代・大人

56. 頑固教師

頑固教師は、口やかましくことあるごとに学生に説教をする教師のことである。

テンプレ展開としては、不良を頑固教師とぶつけ更生させるものである。

57. プロサッカー選手

プロサッカー選手とは、サッカー競技におけるプロフェッショナル選手のことである。

58. 僧侶

僧侶とは、出家してみずから修行するとともに仏の道を広め伝えるものの集団。

僧侶は豊富な知識と経験、それを人に伝える技術、そして些細なものごとには動じない精神力を備えた人々だ。

59. 町工場の職人

町工場の職人は、零細企業の町工場で働く職人である。町工場は、日本各地に大量に存在し、従業員は少なく、家族経営をしているようなところもある。

60. 若手芸人コンビ

お笑い芸人とは、漫才や漫談、コント、寸劇といったお笑いに関する専門技術を持つ職人である。

61. 団地の若奥様

団地の若奥様とは、団地の住人とのコミュニケーションに苦労している若奥様である。

62. 中年サラリーマン

中年サラリーマンとは、家族と接する時間が取れず、仕事をするだけで家庭から孤立している中年サラリーマンである。

現代・非日常

63. 仁義を重んじるヤクザ

ヤクザとは、組織を形成して暴力を背景に職業として犯罪活動に従事し、収入を得ているものを指す。

ヤクザの収入源としては、みかじめ料(用心棒)、賭博や博打、風俗業界(ホスト、ボーイズバー)、薬物や武器の密売、地上げやゆすり、闇市ビジネス(偽ブランド販売、偽造パスポート)、最近だとネットビジネスによる広告収入を得ているようす。

昔のヤクザといえば「仁義」を重んじる「任侠集団」が標榜されていたのですが、最近では暴力団員も変化して「仁義」のかけらもなくなり「ドライ」になっているとのこと。

64. 執事

執事とは、身分の高い家などに仕え、家内を取り仕切る使用人のことである。

執事の特徴は、主人に絶対の忠誠を誓い、主人をあらゆる面でサポートする。それにより主人から高い信頼を受けた執事は、重大な秘密を託されることもある。

決して出しゃばったりせず、ピンとした姿勢で優雅に主人を迎え入れる。

65. 科学捜査研究所研究員

科学捜査研究所(科捜研)とは、警察組織に所属する公的な研究機関で、最先端科学技術を扱うエキスパートの集まりである。

ここには、日本各地で起こる事件で得られた証拠が送られ、鑑識を依頼される。その結果は裁判での証拠としても使われるものとなる。

科捜研は裏方的な立場で、現場を捜査するのではなく、刑事にアドバイスや情報を提供する知恵袋的な存在と言える。

66. 怪盗

怪盗は盗賊の一種であるが、手口があざやかであったり、神出鬼没(自由自在に出現しては消える)な者を指す。ミステリーにおける探偵のライバル役としてよく用いられる。

過去には、怪盗役と刑事役が恋仲になるというものが流行っていた時期があった(キャッツ・アイ、怪盗セイント・テール、怪盗キッド)。

67. スパイ

スパイとは、何らかの組織に雇われて、ひそかに敵国や競争相手の情報を収集する仕事をする人である。

建物への侵入やステルス的なアクションをメインとする場合、スパイは使い勝手良い職業である。

68. パパラッチ

パパラッチとは、セレブや芸能人を付け回し、スキャンダルを得ようとするカメラマン一般を指す俗称である。

彼らは悪い意味ではプライベートを付け回す虫であるが、物語を作る視点で考えると、物語を展開させるに必要な情報を提供する役割を担っている。

彼らは、お金やスキャンダルの情報に弱く、十分なお金や有益な情報を提供できれば、見返りとして必要な情報を得ることができる。

69. 政治家

政治家とは、職業として政治に携わっている者のことである。

政治家といえば、一般的なイメージは良くなく、汚職や不正まみれ、セクハラ、パワハラで悪いことをしているイメージがある(実際にはそこまでひどくない)。

そのため、悪の権力者、お金に汚い、倒すべき存在、として描くのが良い。

70. 女性刑事

女刑事とは、殺人事件などの凶悪犯罪を操作するエリート警察官の女性である。

女性の一般的はイメージは、殺人事件に関わるべきではないのだが、それを逆手に取って目を引くキャラクターにすることもできる。

例えば、荒ごとを難なく処理する格闘技術や度胸の持ち主。凄惨な死体を見たいがために刑事をしている設定 (ドS刑事 [黒井マヤ] ) などが考えられる。

71. 私立探偵

探偵とは、殺人事件など犯罪性のある事件を組織に所属せず解決する仕事をする人である。なお、現実的には素行調査など地味な仕事をするが、フィクションでは地味すぎるので犯罪に関わらせることになる。

リアリティのある話にするのであれば、猫を探すという地味な仕事から殺人事件や大物政治家の汚職事件に発展させるなど、徐々に事件の規模をスケールアップしていく話が自然に見える。

リアリティを無視していいなら、猫と会話できる超能力を持った探偵が事件を解決する、というのもありかもしれない。

現代・超常

72. 現代型魔法使い

現代型魔法使いとは、現代の科学技術と古代の魔法技術を融合させた魔法使いである。

霊薬や魔法を詠唱するための道具は現代では手に入れにくい。精霊も都会にはあまり存在しない。そのため、タブレットやノートPC、電子データや大気中を漂う電波を媒体として魔法の詠唱を行う。

73. 女占い師

女占い師は、タロットや水晶玉などの道具を使って未来予知を行う術師である。星の動きや星座の配置を読む占星術師もいる。

予言者であるがゆえ、彼女に頼りすぎてしまうと物語が予定調和となってしまうため、ミステリアスでめったに会えない、気分屋で占いしてくれない、などの性格付けで活躍の場を限定的にした方が良い。

外見は老婆であったり、若いグラマラスな美女がよくあるパターン。アラビア風のローブや頭までかぶったヴェールなど神秘的な印象を与える服装がよく選ばれる。

74. オカルト研究家

オカルト研究家は、宇宙人やUFO、怪談、都市伝説、怪奇生物など、ウソか本当かもわからない謎を追いかけ回す好事家である。

不気味な彫像や奇妙な仮面、怪しげなツボなどオカルトグッズを集めることを趣味としており、それらを扱うショップを経営していることもある。

オカルトに関する知識が膨大で、現代社会では解明できない超常現象が発生したときに、その仕組みを解明したり、対処法を考えることができる。(流行り神 [霧崎水明] )

75. 怪物専門のハンター

怪物専用のハンターとは、超常的な存在と戦う現代の専門家である。現代的な銃器を扱ったり、神道や仏教的なお祓いで戦うこともある。

76. マッドサイエンティスト

マッドサイエンティストとは、自分の身体に機械を取り付け、超人的な身体能力を身に付けた科学者である。

自分の研究が正しいことを証明するために、自分の身体改造することを選ぶ。または自分の身体にコンプレックスを持っているがためとも考えられる。

敵役として登場させる場合は、主人公に負けるたびに身体を改造しすぎてどんどん原型を失っていくのも面白いかもしれない。(天外魔境II [デューク・ペペ] )

77. 超能力者

超能力者とは、人間には不可能な超常現象を引き起こす力を持った人間のこと。以下メジャーな超能力

  • 念話(テレパシー):脳波から考えていることを読み取る、または言葉を使わずに会話すること
  • 透視能力(クレアボヤンス):遮るものを無視して見ることができる
  • 遠隔透視(リモート・ビューイング):遠隔地にあるものを見ることができる。千里眼
  • 未来視(フォアサイト):未来を予測できる
  • 未来予知(プレコグニション):現在獲得している知識や経験則から未来を予測
  • 念視(サイコメトリー):物体に宿る残留思念を読み取る
  • 念動力(サイコキネシス):念じることによって物理的なエネルギーを発生させて物体を動かす
  • 瞬間移動(テレポート):自分自身が離れた場所に瞬間的に移動する
  • 空中浮遊(レビテーション):空中に浮く
  • 念写(ソートグラフィー):心のなかにある観念を画像に焼き付ける
  • 発火能力(パイロキネシス):火を発生させる

人工的に超能力を引き出すことを目的とした研究施設が舞台になることもある。テンプレ展開としては、超能力研究所から逃げ出した超能力者がその組織を壊滅するために戦う、というもの。

78. 退魔師

神道や陰陽道の観点から呪いや魔物を払う能力を持つ。キリスト教におけるエクソシスト。御札や杖を用いて戦う。平安時代に活躍した伝説的な陰陽師・安倍晴明が有名。仏教の武具や仏の力を使うこともある。

退魔師の血筋は長い歴史を保ち、政財界の有力者との強いつながりを持つ設定もよくある。日本では今でも工事現場で作業を始める前に、神主を呼んでお祓いをするケースもある。

現代・怪異

79. 吸血鬼

吸血鬼は人間の血を吸うことを食事とする怪異である。身体能力が高く、魔法を使ったり、魅了の術で人間を虜にしたり、人間に化けたり、コウモリや霧になることもできる。ただ、日光に弱い、十字架に弱い、にんにくに弱い、水が苦手、など弱点も多い。

吸血鬼のもとになったのが王国の貴族「エリザベート・バートリ」で、召使いに残虐行為を行ったり、人さらいをして鉄の処女で拷問を行い、その血を浴びるなどして 600人以上の人間を殺害し、人類歴史上最も名高い連続殺人者として知られている。

吸血鬼は、たいてい美形で貴族的な印象を与える外見となっている。

80. 人造人間

人造人間とは、人間が作り出した人間のように見える生命体である。これは「フランケンシュタイン」という、「人の死体をつなぎ合わせて作られた人間」がもとになっている。

人が作り出したという意味では、SFであれば「ロボット」「アンドロイド」、ファンタジーであれば「ゴーレム」「ホムンクルス」が該当する。

よくあるテーマとしては「人間が生命を作ってよいのか」というもの。愛する人を失った悲しみを慰めるのに、その人と見た目が同じとなる人造人間を作り出しても、違う生き物であるがゆえに死んだ人をもとに戻すことはできない。

また、人造人間が何を目指すのかによってドラマは生まれる。例えば人造人間が「本物の人間を目指す」と考え始めると悲劇が生まれる。いくら頑張って人間らしく振る舞っても、本当の人間になることはできない。

81. ブードゥー・ウイルスの感染者

ブードゥー教では、犯罪者の遺体にゾンビパウダーを振りかけて蘇生し奴隷として扱うという儀式があり、また、死後36時間経過するまで死体が蘇生しないように監視していた。

その風習を面白がって映画化され、1930年ごろゾンビは一躍ブームとなった。その後、ゾンビは感染するという話が広がり、ゾンビウイルスを取り入れた話が流行する。

ゾンビウイルスの特徴としては以下のものがある

  • 宇宙から飛来していた隕石にゾンビウィルスが付着していた
  • 実験室の中で偶発的にゾンビウィルスが誕生した
  • 感染すると、突然吐血して、苦しみにのたうち回って死亡する
  • 感染すると、肉体変異を起こす
  • 爆発的な感染によりバイオハザードが発生し、街中がゾンビに埋め尽くされる

82. 電子の妖精

電子の妖精とは、コンピューター同士のつながりによって構成させる仮想空間上にのみ存在できる「生きたプログラム」。

彼らはプログラムによって作られ、モニター越しにしか見ることができない。コンピューターに詳しい場合は仮想空間上に発生した問題を解決するエージェントとして活躍するケースも考えられる。

83. 教室の幽霊

幽霊はホラーの要素の1つとして扱われる。恨みや未練が解消されず、それに執着する心が現世に霊体を縛り付ける

不完全な心を持った幽霊は、目についた人を端から襲っていく恐ろしい存在として扱われる。完全な人格を持った幽霊は、無差別に人を襲ったりせず、心残りをなくすことを考えて、ときには人間と行動をともにする。

どちらにしても、未練や心残りがなくなった時点で彼らは成仏する。成仏は幽霊にとっての死幽霊との交友をテーマにする場合、物語の最後に待っているのは永遠の別れとなる。

幽霊特有の能力としては、空を飛んだり、壁をすり抜けたり、呪詛を発して精神攻撃を仕掛けたり、念動力を持っている場合もある。

84. 現代的な天使

天使とは、神に仕え、髪に変わって世界や人々に祝福を与える存在。純白のローブに身を包み神々しい光を背負って天上から降り立つ。

現代的な天使とは、現代風にアレンジされた天使。目立たない現代日本人と同じ姿をしているが、背中に羽が生えているというのが唯一の違い。羽も隠せるようにしたほうがよさそう。

過去

85. 侍

侍とは、日本刀を扱うエキスパート。

86. 十手持ち

十手持ちとは、江戸時代に江戸や大阪、京都などの主要な大都市の治安維持を担った「同心」や「目明かし」である。時代劇における刑事、警察。

十手は彼が持っていた武器のことである。

87. 明治〜大正時代の女学生

女学生という言葉は明治初年頃に生まれた。近代化により女性の社会進出の流れもあり、専門教育が受けられるようになった時代の女子学生で、教養ある女性層を代表する存在だった。高等女学校に通う年齢は12〜17歳の少女を指し、袴姿が一般的な衣服となる。

学校卒業とともに結婚が決まるため学業は花嫁修業の期間と考えられていたが「家事」「裁縫」の授業の人気は低く、「国語」の授業の人気が高かったため、いわゆる「文学少女」が多かったと推測される。また学友との交流においては手紙が中心で行われ、その中から「エス」と呼ばれる親密で擬似的な姉妹関係を結ぶのが流行した。(1911年、女学生卒業生同士の心中事件があり「エス」は一時社会問題となる)

当時は結婚前の異性交友が禁止されていたため、女性のみの学校に通うことになり、女学生は清純であるとのイメージが強かった。また娯楽としては「少女雑誌」「少女小説」「少女歌劇」などが人気だった。

88. 傾奇者武将

傾奇者武将とは、人とは違った言動をあえてして、王道を自分から踏み外す変わり者の武将である。マンガ「花の慶次」の「前田慶次」、武将ではないけれども小説「銀河英雄伝説」の「ヤン・ウェンリー」など。

花の慶次は、前田家を継ぐはずだった前田慶次が、謀略より家督を奪われるものの、豊臣秀吉や真田幸村、伊達政宗や徳川家康など名だたる名将を魅了し、不利な戦いに好んで参加し、劣勢を覆す活躍する……という話。

傾奇者武将は、常識破りな発想で周囲を驚かせつつも、ちゃんと結果を出すことができる、実力者である。

89. 姫君

姫君とは、自分の意志で結婚相手を選ぶことができない(政略結婚)を行う女性である。

現代的な感覚では、政略結婚は良いと思われないため、このキャラは政略結婚の重要性を理解しつつも、何かしら反発する行動を取るのが良い。もしくは身分違いの主人公が姫君を政略結婚の相手から奪うなど。

90. お忍びの殿様・姫君

お忍びの殿様・姫君とは、身分や正体を隠して庶民の暮らしを見て回るという殿様や姫君。城での窮屈な暮らしに不満を持って、城を勝手にお忍びで抜け出すという困ったちゃんである。

表面的には「自分勝手」「自己中心」「反対する家臣を無視して飛び出す」のが好ましい。理由は正式な業務で庶民の暮らしを見てみたのではトラブルが発生しないし、身分がバレたときの「こ、これはお殿様……。とんだご失礼を」みたいな面白い展開が期待できないため。

ただ、物語の結末としては「こっそり情報を集め、役人の汚職や不当な利益を暴く」「偶然、困窮している民衆を助ける」など、結果として民衆の役に立つイベントで終わらせる(→民衆の支持率を上げる)のが良い。

91. 維新志士

維新志士とは、明治維新に尽力した志士のことである。代表的な人物は「西郷隆盛」「大久保利通」「木戸孝允」など。旧支配体制である「江戸幕府」に対して、新しい技術や思想を取り入れることを主張して「明治政府」を設立し日本の近代化に貢献した。

明治維新の背景にあったのは、黒船来航による欧米列強への抵抗とされている。外部の勢力から国を守るために「鎖国政策」を続けるか「開国して近代化」を進めるか、という選択を迫られていた。どちらにしても「国を守るため」という考えは同じであるものの、思想の違いによる衝突がたびたび発生して大きな人間ドラマを生み出すことになった。

92. 青年将校

青年将校とは、戦前「五・一五事件」「二・二六事件」を起こした陸軍の若い兵士たちである。

彼らの特徴としては、高い理想・信念」を持ちそれを達成するためなら「多少の犠牲をいとわないとする姿勢。純粋に国を想うがゆえに、政治家たちの腐敗や、恐慌による不景気を解消しようとしない、財閥だけが肥え太る、といった現状に不満を抱き、有力政治家を殺害し暴力で革命を起こそうとした。その根底には気に入らない人物を排除しようとする「排他的な考え方がある。

93. 忍者

忍者とは日本のスパイ。黒装束に鎖帷子、目元以外をすべて覆い隠している。

基本的な性格としては、忠誠心が高く」「裏切りを許さない」「目立とうとしない」。

表の世界に出ることはせず、諜報や暗殺、潜入、破壊工作を行う。主人や雇い主の命令に忠実に従う。驚異的な身体能力でカベの上を駆け抜けたり、手裏剣を百発百中で標的に命中させ、水の上を歩いたり、長時間水の中に潜ったり、凧に乗って移動したり、何もないところから炎を発生させたり、巨大なガマガエルを召喚する術を使う。

未来

94. 添乗員ロボット

添乗員ロボットとは、人間の日常生活をサポートするロボットである。

日常生活にロボットを導入する目的は、単純な日常作業の自動化や高度な計算のミスを減らすため。テーマパークの施設のガイド役にAIでガイドを行うロボットや、空港などの施設での検問ロボットなど。

一般的に人間が行っている部分をロボットに行わせると、無機質であったり威圧感を与えることができる。ロボットによる警備は厳重に見える反面、ハッキングによってあっさり突破される可能性がある。

ロボットは通常、人間の感情を持ち得ず理解することはできないが、それを理解する姿勢が見え隠れすると不思議と愛着が湧いてくる(Ever17 [茜ヶ崎 空] )。また人間と思っていた人物が実はロボットだった、というのもよくあるテンプレ。伏線のパターンとしては「食事を断る」「感情についてよくわからないフリをする」「人間の命令に忠実に従いすぎてしまう」などが考えられる。

95. タイムトラベラー

タイムトラベラーとは時空を飛び越え移動する異世界からの訪問者である。

過去または未来からの訪問者であるため、現代との価値観の違いを示すエピソードを表現するとキャラクター性が出る。例えば映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、言葉の解釈の違い(heavyの解釈の違い)やファッションの違いをユーモアにする場面がある。

マーティ「That sounds pertty heavy. (それは大変だ!)」

ドク「Weight has nothing to do with it. (この話に重さは関係ない!)」

バック・トゥ・ザ・フューチャー Part.1

これはマーティがタイムトラベルした 1955年では「heavy」は文字通り「重い」と解釈されていたため。

タイムトラベルする動機は主に「過去改変」「過去の出来事の疑問を解き明かす」ためとなる。例えば映画「ターミネーター」では、未来からの侵略者であるサイボーグの暗殺者「ターミネーター」は将来の人類絶滅の危機を救うことになる指導者「サラ・コナー」を殺害するために未来から送り込まれた。

ただ、時間移動が無限にできてしまうと、いくらでもやり直しができてしまうので、タイムトラベルの条件に制限を課す必要がある。例えば映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、タイムトラベルを行うには入手困難な「核燃料による膨大な電力」が必要となっている。

またタイムトラベルを可能にするための科学技術的な根拠があれば、より信憑性のあるストーリーになりうる。

96. 人間との違いが小さい異星人

人間との違いが小さい異星人とは、人間とあまり見た目が変わらないがどこか人間とは違いがある異星人である。

人間との違いとしては「額に第三の目がある」「猫のような目をしている」「独特で奇抜な髪型をしている」「小さな角がある」「羽が生えている」「しっぽが生えている」「怪力を持っている」「テレパシー能力がある」「念動力を持っている」など。

人間との見た目の違いを装飾品で隠してしまえば普通の人間と違いがないため、異星人をひっそりと日常生活に紛れ込ませる異文化交流的なストーリーを描くのに向いている

文化の違いを描くには「日常生活で当たり前と感じていることに疑問をぶつける」といったアプローチが有効で、それにより物事の本質に気が付かせることができると良さそう。

97. タコのような異星人

タコのような異星人は、宇宙人の原型となる異星人である。

高い知性を持ち、高度な技術でUFOや宇宙船を建造・操縦し、人間とコミュニケーションを取ることができるくらいの言語能力を身につけている。

98. ケイ素系異星人

ケイ素系異星人とは植物や鉱物の外見ながらも人のような思考を持っている生命体である。物に宿る生命体という認識で良いのかもしれない。

ケイ素系異星人は生まれたときから知性と人格を持ち、特定の星の環境に適応してい生きていく。日光や水さえあれば生きていくことができるため、食事で肉や野菜を摂取する必要がない。

その姿から移動手段を持たないため、知識を活かした後方支援や参謀役としての役割を果たすことになる。

99. 巨大ロボットのパイロット

巨大ロボットのパイロットは、子供向けロボットアニメにおける主人公である。

勧善懲悪なストーリーであれば、正義感にあふれるまたは悪の組織に大切な人を殺された、などが戦う動機となりうる。

天才的な頭脳を持っていたり、操縦の才能がある、主人公専用に作られたなど、主人公のみに認められた特権や才能によってロボットを操作できるようになる。

ストーリの展開としては、本来は無機物であるロボットと感情を通わせることで一心同体となり、より強大な敵と戦える、もしくは仲間との信頼関係を気づきあげ連携により敵を倒す、といった熱血スポーツものというアプローチが考えられる。

それに対して、機動戦士ガンダムや新世紀エヴァンゲリオンでは、主人公は積極的に戦うことはせず受動的である。機動戦士ガンダムの原作者である富野監督によると、「戦争の悲惨さを表現したかった」とあり主人公は戦闘狂ではなく積極的に戦うことはしていない。また戦闘に巻き込まれた一般住民を描いたり、敵にも家族がいて戦う理由があることを描くことで単純なロボットアニメからの脱却を図っている。また「軍人でもないアムロがモビルスーツに乗っていきなり戦えたのは非現実的である」として「超能力(ニュータイプ)を持っていたことで戦うことができた」という理由付けをしていた。

100. 宇宙海賊

宇宙海賊とは、人類が宇宙に進出し他の惑星との交易路や交通網を整備された世界における盗賊、無法者の集まり。

宇宙海賊が主人公として描かれる場合、宇宙を統治する宇宙政府の圧政に対する反逆心、不平等条約で差別的な扱いを受けたことへの反発、貧困で生活できなくなった者たちが生活をするための手段、など社会的不平等に立ち向かう義賊として戦いが大義名分として描かれることになる。

また元王家だった血筋の主人公が過去の栄光を取り戻すために戦う、という展開も考えられる。

SFということもあり、ビーム兵器や超光速航法、ハッキング、プラズマシールドなど科学技術による戦いを魅力的に描くことも重要となる。