ゲーム開発環境をWindowsからMacへ移行するための代替ツール

投稿者: | 2014年7月6日

以前からゲーム開発環境をWindowsからMacへ移行したいと考えていたのですが、現在ではほぼMac上のみで開発できています。そこで、私がMacでゲーム開発のために使っているツールを紹介したいと思います。

この情報が、Mac環境へ移行したいと思っている方の参考になれば幸いです。

代替ツール一覧

結論から言うと、一部ツールは代替というほど使い勝手良くなかったり、Windowsでも使えるツールだったり、Windowsでは無料ツールだったものがMacでは有料ツールだったりするのですが、代替ツールの一覧は以下のようになります。

  • ◎:かなり満足
  • ○:それなりに使える
  • △:不満はあるけど使えなくない

(※満足度は個人的な印象です。△がついているものは、単に私が使いこなせていないだけの可能性があります)

分類 用途 Windows Mac 満足度
プログラム環境 ゲームライブラリ DXライブラリ HaxeFlixel
IDE Visual Studio Intellij IDEA
エディタ テキストエディタ 秀丸 Sublime Text 2
CSVエディタ Cassava Editor LibraOffice
レベルエディタ Platinum Tiled Map Editor
グラフィック ドット絵 EDGE Pixen
画像加工 PictBear Pixelmator
お絵かき SAI CLIP STUDIO PAINT PRO
エフェクト画像作成 ??? Motion ?
サウンド BGM・効果音作成 FL Studio ???
効果音作成 KanaWave Bfxr
波形編集 SoundEngine Audacity
フォーマット変換 ??? Miro Video Converter
その他 ターミナル TeraTerm iTerm
SVNクライアント TortoiseSVN Cornerstone
Gitクライアント ??? Tower
CUIランチャー bluewind Alfred
クリップボード管理 CLCL ClipMenu
スクリーンショット Winshot Skitch
図の作成 Excel OmniGraffle
FTPクライアント FFFTP Transmit

プログラム環境

ゲームライブラリ

UnityやCocos2Dも検討したのですが、結局はHaxe+OpenFLで動作するゲームライブラリ「HaxeFlixel」を使うことにしました。

Macでのゲームライブラリは他にも色々あるので、好きな言語が使える環境を選ぶといいですね。

IDE

Haxeを使用することとなり消去法でIntellij IDEAを選択しましたが、各種ショートカットキーやGithub連携など便利な機能がたくさんあって、意外に使えることが分かり結構気に入っています。

でも、Xcodeが使える環境であればXcodeを使うのが無難な気もしています。

エディタ

テキストエディタ

Macでは、Sublime Text 2をメインで使っています。

長い間、秀丸を使っていたので慣れるのが大変でしたが、Package Controlを使用することで色々拡張できます。なにより見た目がかっこいい! そして、たいていの言語のファイルを開いて、Cmd+Bで即実行できるのも便利ですね。

他にもMacVimやCotEditorも併用しています。

CSVエディタ

私のゲームの作りとして、データテーブルにCSVを使用することが多いのです。(敵のパラメータ管理や簡易スクリプトなど)

ですが、Mac上での良いエディタが見つからず苦戦していました。CSV Editorというアプリを購入してみたのですがどうも操作感が気に入りません。

そこでさらに調べたところ、LibraOfficeの表計算ソフトが編集しやすいことが分かり、これを現在使用しています。

レベルエディタ

2Dゲームを作る際にわりと必須になる、2次元のグリッドでマップチップをぺちぺち配置するマップエディタ。Platinumというソフトがかなり優秀だったのですが、残念ながらWindows専用ツールです。Macでも使えるものを探したらTiled Map Editorというもののが見つかりました。

実はこちらの方が高機能で、クオータービューのマップを作ったり、オブジェクト専用のレイヤーやプロパティを持たせることができます。その分、使い方を覚えるのが大変ですが使いこなすと色々できるようになります。

ちなみに以下のページに、Tiled Map Editorの使いこなし方法を記述しています。

ショートカットキーをバリバリ使いこなせるようになると、レベル作成が快適にできるようになります。

グラフィック

ドット絵

WindowsではEDGEというドット絵を作成するのに最強のツールがありますが、Macにもドット絵ツールはあります。

さすがにEDGEほどではありませんが、アニメーションツールも付属しています。Mac App Storeからだと有料なのですが、もともとオープンソースなので、こちらから日本語化したものをダウンロードしてみるのもいいと思います。

そして気に入ったら開発支援のために課金するのもいいかと思います。

画像加工

画像を切り貼りするのにPictBearという無料のツールを使っていましたが、Mac環境ではPixelmatorというツールに移行しました。

こちらは有料なのですが、そのぶん高機能で画像の切り貼りはもちろん、エフェクトも充実しています。たとえばジェネレータというエフェクトから、こんな画像も簡単に作れます。

effect

画像はサンビームエフェクトを適用したものとなります。

ただし、Pixelmatorは画像を補完なしで拡大縮小することができないので、それがやりたいときだけGIMPを併用しています。

お絵かき

WindowsではSAIを使っていましたが、MacではCLIP STUDIO PAINT PROに移行しました。こちらのツールはWindowsでも使えるのですが、SAIよりも高機能で描き心地も良く、乗り換えてよかったなー、と思えるツールでした。(人によっては、「SAIの方が描き心地がいい!」と言われる方もいらっしゃるようですが)

エフェクト画像作成

まだ使っていませんが、Motionというモーショングラフィックス・ツールが良さそうです。パーティクル・システムがありエフェクト作成に使えそうです。

Cocos2Dを使っていれば、Particle Designer という選択肢もあります。

サウンド

作曲ツール

Macを移行するのにあたって一番困ったのが作曲ツールです。FL Studioはかなり気にいっているので、代替ツールがまだ見つかっておらず、未だBootcampで起動しています。Logic Pro Xがかなり良さそう(Ultrabeatがかなり面白そう)なのですが、まだ手が出せていません……。

効果音作成

効果音作成にはBfxrを使っています。

ファミコン風の音なら簡単に作れます。

波形編集

Macで波形編集となると Sound Forge for Mac が定番ですが、3万円超えなので手が出ません。そこでオープンソースのAudacityで使っています。

操作感はSound Engineと比べると野暮ったいところがあるのですが、一応やりたいことはできるので重宝しています。

サウンドフォーマット変換

Windowsはたくさんあって何を使っていたのか忘れてしまいましたが、Macだと怪しげなソフトが多くてどれを使うか迷っていました。探したところ、

というのがオープンソースで使い勝手もいいです。これを使って、過去の資産のWAVファイルをMP3やOggに変換しています。名前は Video とついていますがサウンド変換もできます。

その他

その他、ゲーム開発とは直接関係ないですが重宝しているソフトの紹介です。

Gitクライアント

最近Gitを使うようになったので(主にGithub)、GitクラアントとしてはTowerを使っています。

CUIランチャー

定番のコマンドラインランチャーAlfredです。マウス操作なしでアプリを立ち上げられるのは、やはり便利です。

クリップボード管理

プログラムや文章を書いていると、たまに履歴をたどってコピーしたくなります。そういうときに便利なツールがClipMenuです。あと良く使う定型文の貼り付けとか。

図の作成

フローチャート作成にはExcelを使っていましたが、MacではOmniGraffleを使っています。かなり綺麗な図が描けるツールです。

FTPクライアント

フリーソフトではCyberduckやFileZillaがありますが、操作感が気持ちいいTransmitを使用しています。